研究課題/領域番号 |
19K19625
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
青野 美里 摂南大学, 看護学部, 助教 (90793745)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 拡張型心筋症 / 経験 / 生きられた経験 / 心筋症 / 意思決定 / エンドオブライフケア / ライフストーリー |
研究開始時の研究の概要 |
心筋症を病む人は診断時から死を意識して療養生活を送らざるを得ないことが明らかになっており、心筋症を病む人とその家族は様々な意思決定を迫られる。その意思決定については、治療の選択における葛藤など限局した検討はなされているものの、診断を受けてからその人が人生を全うするまでの過程全体における意思決定については、未だ十分な解明に至っていない。そのため、心筋症を病む人が最期までその人らしく生きるための意思決定支援の在り方を検討するため、その人々の意思決定の実情を経時的に明らかにする。本研究は、心筋症を病む人とその家族の意思決定を支える援助、ひいてはよりよいエンドオブライフケアの示唆になると考えられる。
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研究成果の概要 |
DCMと共に生きる経験とは、これまでのその人の生き方、人生における価値を見つめざるを得ない経験であり、DCMと共に生きる人々の看護においては、DCM発症以前から今に至るまでのその人が生きてきた軌跡を踏まえ、家族や重要他者との関係性の中でいかにDCMと共に生きているのか、というその人の人生を含めた理解の上で看護を実践していくことの重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DCMの治療において、近年植込型補助人工心臓の装着件数や心臓移植待機者が増加傾向であり、心臓移植待機期間も長期化していることに象徴されるように、DCMを病む人を取り巻く医療は日進月歩である。こうした医療的背景から、ともすると医療中心の看護へ陥る危険性のあるこの分野において、DCMと共に生きる経験における他者との関係や、単にその病いによる症状の出現時からの経験に留まらない奥深い時間を経た経験の成り立ちが明らかになったことは、その人々の経験に根差した看護の重要性が示唆された、という点において、意義あることと言える。
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