研究課題/領域番号 |
19K19646
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
武田 恵利 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80816918)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 遺伝カウンセリング / メンタルストレス / 出生前検査 / 産後うつ病 / 高年産褥婦 |
研究開始時の研究の概要 |
高年妊娠の増加により、出生前検査受検者の割合は年々増加し、遺伝カウンセリング体制の構築は喫緊な課題となっている。NIPTを受検する妊婦はメンタルストレスが高いことが報告されており、この結果は、産後メンタルストレスを上昇させる因子をもつことを示唆している。産後うつ病は重症化すると自死を導くこともあり、社会的影響を及ぼす。今後検出疾患が拡大する可能性などを鑑みると、受検するカップルに様々な心理社会的影響を与えることが予測される。そこで本研究では、高年妊婦の背景とニーズを明確化し、産褥婦のメンタルストレス軽減、心理社会的支援の在り方を見出し、遺伝カウンセリングプログラムを構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
出生前検査受検者の割合は年々増加し、遺伝カウンセリング体制の構築は喫緊な課題となっている。本研究では高年妊婦の背景とニーズを明確化し、遺伝カウンセリングプログラムを構築することを目的とするために、NIPTを受けた妊婦にアンケート調査を実施した。メンタルストレス(K6)が高い要因として、赤ちゃんに対する不安(P<0.001)、パートナーが出生前検査を検討(P=0.03)、妊娠継続希望しない理由として自分たちが亡くなった後が心配(P=0.003)という項目がリスク要因として抽出された。検査を受ける妊婦は、様々な思いを抱えながら検査を受けている。また、障害児の社会福祉体制の充実が望まれている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を実施することにより検査をうける妊婦の背景やニーズを明確化することができた。本研究での成果は、出生前検査を受ける女性だけではなく、これから妊娠を希望する女性にとってもライフプラン形成の手助けとなり、障がい者に対する心理社会的受け入れや国民全体の遺伝リテラシー向上を目指すための基盤となりうると考える。
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