研究課題/領域番号 |
19K19658
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
永田 智子 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (80758631)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 周産期メンタルヘルス / 産後の不安 / 尺度開発 / ウィメンズヘルス / 産後 / 不安 / 母親 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、産後うつ予防や次世代の子どもの健康に重大な影響を与えているにもかかわらず、研究や介入が軽視されている産後の不安に着目している。 本研究の目的は、不安症の診断基準は満たさないが、生活に支障や苦痛が生じている看護介入が必要なレベルの産後の不安を持つ母親を支援するために、産後の女性に特化した不安尺度を開発し、産後の不安に関連する要因を明らかにすることである。 研究1では、産後の女性に特化した不安尺度を開発し、研究2では、開発尺度を用いた産後の不安の関連要因の探索、および開発尺度の信頼性と妥当性の再検証を行う。
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研究成果の概要 |
不安症の診断基準は満たさないが、生活に支障や苦痛が生じている産後の不安を測定する尺度を開発し、産後の不安の関連要因を明らかにした。分析の結果、3因子17項目の産後の不安尺度が完成し、尺度全体のCronbachα=.899、再テスト法の信頼性係数は .765であった。また、開発尺度とGAD-7、STAI状態不安に正の相関がみられ、信頼性と妥当性は検証された。産後の不安の関連要因は、母親の年齢、負のライフイベント、特性不安、精神疾患既往、出産満足度、こどもの人数と育てやすさ、相談できる人の有無、経済的不安定、コロナ禍による生活の不自由さであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は、近年まで産後うつ病に比べて研究や介入が軽視されてきた産後の不安に着目し、不安症の診断基準は満たさないが生活に支障や苦痛が生じている、いわゆる「グレーゾーン」の不安に注目した点である。社会的意義としては、本研究で開発した産後の不安尺度を分娩施設退院時や新生児訪問の際に活用することで、産後の不安に早期介入し、不安症の予防につながる点である。
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