研究課題/領域番号 |
19K19666
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
深澤 友子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (80632843)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 早産 / 周産期メンタルヘルスケア / 母親 / 看看連携 / 周産期メンタルヘルス / 母親意識 / 早産児 / 地域完結型看護 / 出産体験 / 地域包括ケア / 切れ目ない看護提供体制構築 / 切れ目ない支援体制構築 |
研究開始時の研究の概要 |
産科病棟およびNICUの看護職、そして地域保健師を対象に、「早期産で出産し、児がNICUに入院となった母親へのケアに対する認識」についてインタビュー調査と質問紙調査を行い明らかにする。この研究成果をふまえて、早産児を出産し、児がNICUに入院となった母親の心理的健康を保ち、母子と家族を支えるための産科病棟、NICUにおける具体的な支援および病院と地域の枠を超えた産後の支援体制について考察する。
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研究実績の概要 |
早産児の出生率は5~6%と横ばいである。早産児の母親はわが子のNICU入院のショック、子どもの身体への懸念を抱き(山本2009)、心理的に危機的状況にある。児がNICUに入院した母親は、罪悪感や接触の恐怖感を強く抱き、児の状態や成長発達、後遺症への不安を募らせやすく、高率で産後うつ病が疑われる(近藤ら2004、神田ら2007)。母子分離の期間は産後数週間から数カ月に及ぶこともある。早産児の母親に対し、産後入院中だけでなく、退院後も継続的な心理的支援が必要である。しかし、早産児の母親の心理的健康を保つ上で効果的な支援は明らかになっておらず、切れ目ない支援体制も十分とはいえない。そこで研究①②に取り組んだ。 研究①は、早産児の母親の出産体験の内容を明らかにすることを目的とした。 研究期間全体を通し、産後早期の早産児の母親7名に出産体験にまつわる半構成的面接を行い、これまでに個別事例や母親意識に関する内容について分析した。2023年度は、7名全員のデータ分析に取り組んだ。多くの母親から、夫の存在や励ましにより気持ちが支えられた体験が語られた。1人の母親からは、出産時に夫には一番一緒にいてほしかった思いも語られた。以上より、早産児の母親の心理的健康を保つ支援を検討する上で、夫の存在や夫婦の関係性にも着目する必要性が示された。成果を学会や論文にて発表することが今後の課題として残された。 研究②は、NICU看護職が行っている看護者間連携の内容と課題を明らかにすることを目的とした。 計画当初、研究対象は産科とNICUの看護職と考えていた。2023年度は、早産児の親に長期にかかわり、病院と地域との連携の要となる、NICU看護職に対象を絞ることとし、研究計画を修正した。倫理審査の承認を得て、データ収集を行う体制を整えた。今後、研究を遂行し成果を発表することが課題である。
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