研究課題/領域番号 |
19K19732
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 言 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80801951)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 褥瘡 / 訪問看護 / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
本邦における褥瘡有病率は、療養場所別にみると、在宅において最も高く、褥瘡ケアに係る専門の研修を受けた皮膚・排泄ケア認定看護師が訪問看護師と共同して褥瘡ケアにあたることが、在宅患者訪問看護・指導料の対象となっている。しかし、患家までの移動に時間がかかるために、時間の確保が困難であることや効率が悪いといった問題点があり、ほとんど行われていないのが現状である。この問題を解決するため、本研究ではICTおよびAIを活用し、訪問看護師が皮膚・排泄ケア認定看護師に相談できるツールであること、訪問看護師の褥瘡のアセスメントを支援するツールであることの2つの機能を有するモバイルデバイスを開発し、その効果を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、創傷管理の専門家である皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)による褥瘡アセスメントおよびケアの助言を提示することで、訪問看護師によるケア選択を支援するモバイルデバイスの開発を行うことを目的とした。訪問看護師が褥瘡管理を行うのに適した情報入力項目を選定しアプリを開発するとともに、WOCNによる褥瘡ケアの遠隔コンサルテーションは、コンサルテーションがない場合に比べて褥瘡治癒を促進することを明らかにした。さらに、訪問看護師の褥瘡アセスメントおよびケア選択を支援するアルゴリズムの開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域包括ケアが推進されるなか、褥瘡を有する在宅療養者は増加すると考えられる。本研究により、創傷ケアを専門としない訪問看護師が褥瘡のアセスメントおよびケア選択を実施することを支援するアプリを開発することは、療養場所によらず、最適な褥瘡ケアの提供が可能となることに繋がり、それにより、褥瘡治療期間の短縮や医療費の削減の可能性が期待できる。
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