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脳卒中による神経因性膀胱の病態解明と経皮的干渉波刺激を用いた非侵襲的治療開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19796
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

大濱 倫太郎  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50773008)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード神経因性膀胱 / 脳卒中 / 経皮的膀胱干渉波電気刺激 / 物理療法 / fNIRS / 脳血流 / 電気刺激療法 / 前頭前野 / 経皮的膀胱干渉波 / 経皮的干渉波刺激 / 排尿障害 / 干渉波刺激
研究開始時の研究の概要

脳卒中は死因第4位、要介護の原因第1位の疾患である。脳卒中の後遺症には麻痺や高次脳機能障害の他に、尿失禁を伴う神経因性膀胱があり、それは在宅復帰の大きな障壁となることが多い。本研究は神経因性膀胱の治療方法の開発を目的に、下腹部と腰部に電極パッドを貼付し、微弱な電流を流すことで膀胱に電気刺激を与える干渉波電気刺激による治療を行い、その効果を検証するものである。この治療方法が確立すれば、神経因性膀胱を患っている方に少ない負担で治療を行う事ができ、患者や介護する家族の日常生活での満足度に寄与するものと思われる。

研究成果の概要

脳卒中による神経因性膀胱のメカニズム解明のため、経皮的膀胱干渉波電気刺激による治療前後での排尿機能の変化と脳活動の変化を確認するため、前頭前野の脳血流を測定した。低活動膀胱と過活動膀胱のタイプの異なる神経因性膀胱に対して経皮的膀胱干渉波電気刺激による治療は有効であり、脳血流においても過剰な活動を安定化させ、低下した脳活動は適切に活動する変化を認めた。
これらのことから、脳卒中に起因する神経因性膀胱では症状の異なる場合、脳活動も異なった所見を見出せること、またいずれの症状においても経皮的膀胱干渉波電気刺激は有効で、そのメカニズムに前頭前野の活動の是正が関与している可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳卒中に起因する神経因性膀胱はしばしば脳卒中に合併し、在宅生活や社会生活を困難なものにし、介護者の負担を増大させる要因であるにもかかわらず、発症のメカニズム解明や治療方法の開発が世界的にも進んでおらず、臨床場面においても看過されてきた現状があった。今回の研究成果から、対症的な薬物療法が主であった脳卒中に起因する神経因性膀胱に対し、電気刺激による物理療法が有効であることを示し、脳活動のレベルからの治療法の開発の端緒となると考えられ、今後はリハビリテーション科量機器から泌尿器科や脳神経内科、脳神経外科領域での研究対象となりうる可能性を示すことができたと思われる。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脳卒中後神経因性膀胱に対する経皮的膀胱干渉波電気刺激前後での脳血流変化の検証2023

    • 著者名/発表者名
      大濵倫太郎
    • 学会等名
      第60回日本リハビリテーション医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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