研究課題/領域番号 |
19K19799
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京都立産業技術大学院大学 |
研究代表者 |
大久保 友幸 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 助教 (10791494)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | YOLO / 視線計測 / 画像処理 / 人物検出 / 幻視 / DLB / 物体検出 / yolo / 認知症 / リハビリテーション / レビー小体型認知症 / 視線計測器 / 深層学習 / 人間支援システム / 生体情報処理 / 人間支援 / 視線 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の超高齢社会の進行に連動して、認知症の高齢者も急増しており、認知症患者の急増は大きな医療・社会問題である。認知症を発症する疾患は多くの種類があり、レビー小体型認知症もその一つである。患者には幻覚の一種である幻視が発生し、本人にはリアリティを持って見えないものが見えるため、患者自身は幻覚を認識できず、リハビリ中での生活の質(QOL)の低下要因となっている。 そのため、患者のリハビリ生活中のQOL改善を目標として、幻視と実環境を弁別する方法を見つけ出し、視線計測装置・カメラ、ヘッドマウントディスプレイ、PCなど各種センサと情報処理を用いて、幻視を認識する補助方法を開発し、検証を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、レビー小体型認知症に伴う幻視弁別法の開発を行った。レビー小体型認知症は、幻視などの視覚的誤認を引き起こす一種の認知症であり、これらの症状を管理し、理解を深めるための手段が求められていた。視線計測器とカメラを用いて、現実環境における人物視状態の差異を推定した。次に、深層学習を活用して人物認識を行い、人物注視時を検出する手法を確立。これらの技術を統合し、実験環境で99.2%の高検出確率を達成する幻視弁別補助法を開発。これにより、認知症ケアにおける新たな進歩が達成された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、レビー小体型認知症の幻視を判断する方法として人物視注視システムを開発した。深層学習を利用した人物認識を行い、人が人物を見つめているかどうかを検出する方法を確立した。これらの技術を統合することで、幻視の判断を補助する方法を開発し、その有効性を実証した。次に、視線計測装置とカメラを用いて、実環境での視覚状況の推定を行った。この研究成果は、認知症の理解を深めるとともに、認知症患者とその家族・介護者の負担を軽減し、生活の質を改善する可能性を持っている。また、高齢化社会の進展とともに増加が予想される認知症患者の対策として期待されている。
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