研究課題/領域番号 |
19K19845
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 (2021-2022) 亀田医療大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
室井 大佑 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (90838179)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脳卒中 / 歩行 / 障害物回避 / ランダム化比較試験 / 半側空間無視者 / 半側空間無視 / リハビリテーション / 脳卒中片麻痺 / 予定サンプルサイズ / フォローアップ / 障害物回避トレーニング / ランダム比較試験 / 動作解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、転倒のリスクが高い脳卒中者に対して、麻痺側からの隙間通過動作練習を継続的に介入することで、障害物回避能力や歩行・バランス能力を向上させ、さらにはその後の転倒発生率を軽減させるかどうかを検討することである。隙間通過トレーニングの重要性が明らかになることで、通常に実施される脳卒中者の歩行リハビリテーションにおいて、積極的に取り入れるべき課題となる。
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研究成果の概要 |
本研究では、転倒のリスクが高い脳卒中片麻痺者に対して、麻痺側から狭い隙間を通過するという障害物回避動作練習を3週間介入することで、障害物回避能力や歩行・バランス能力を向上させ、さらには6か月後の転倒発生率を軽減させるかどうかを検討した。38名の参加者をランダムに割り付け、20名の介入群、18名のコントロール群で比較検討した。その結果、介入群において、隙間通過の障害物回避課題での接触率低下、通過速度の向上を認めた。一方、一般的な歩行・バランス評価、転倒発生に関しては有意差を認めなかった。これらの結果から、障害物回避に関する課題特異的な運動学習がされた可能性が高いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、回復期病院入院中の脳卒中者に対して、麻痺側からの隙間通過練習を3週間介入することで、障害物回避能力を向上させることを明らかにした。この結果から、繰り返しの練習により、課題特異的に能力が改善されたことが示唆された。自宅退院後にも狭い隙間を通過する場面が想定されるため、この練習を入院中に繰り返し実施しておくことが望ましい。さらに、1症例の検討ではあるが、半側空間無視者においても同様に、麻痺(無視)側からの隙間通過練習によって、接触率が軽減することを明らかにした。これらの結果から、麻痺側を意識的に前に出して身体を回旋させる動作は安全な障害物回避方法である可能性が高いことが示唆された。
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