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神経因性疼痛における運動療法効果とそのメカニズムについて

研究課題

研究課題/領域番号 19K19858
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関九州看護福祉大学

研究代表者

角園 恵  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (20837752)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード神経因性疼痛 / グリア細胞 / CCR2 / TRAF6 / 海馬歯状回 / 神経新生 / CCR2 / 内因性オピオイド / 海馬 / 運動療法
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、神経因性モデルラットを作成し、運動療法の疼痛緩和効果と脳と脊髄に及す影響を組織学的・免疫組織学的に解明することである。具体的には、運動療法による神経因性疼痛緩和効果を海馬、中脳、脊髄で検証し、さらに運動の介入頻度の違いで比較検討を以下の観点から行う。
①運動頻度の違いにおける脊髄後角のグリア細胞(ミクログリア、アストロサイト)の変化とμ-オピオイド受容体の変化について明らかにする。
②中脳水道灰白質でのβ-endorphin/Met-enkephalinの発現量と脊髄後角のμ-オピオイド受容体の関与の検証。
③運動による海馬におけるグリア細胞の発現量の変化と神経細胞の形態学的検証。

研究成果の概要

神経因性を継続させるには脊髄後角において、アストロサイト上に発現するTRAF6の発現が重要である可能性がある本研究においてもその可能性が示唆された。そして、定期的な運動によりTRAF6を抑制し、疼痛緩和効果が得られることが示唆された。
神経因性疼痛は、記憶中枢である海馬において、神経因性疼痛より神経新生機能に異常をきたす。本研究において、神経新生細胞マーカーであるDCX及び神経新生に必要な中間前駆細胞のマーカーであるProx1の増加を確認することができた。これらのことより海馬歯状回において、定期的な運動は神経因性疼痛により異常をきたした神経新生機能を改善させることができることを示唆した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経因性疼痛患者は痛みによって日常生活や社会生活により多くの支障をきたす。しかし、神経因性疼痛は効果的に治療することは非常に困難である。神経因性疼痛の薬理学的治療は限られており、患者の40~60%が疼痛の部分的緩和を得られていないのが現状である。
神経因性疼痛のメカニズムの解明及び定期的な運動による効果を検証することは、より効果的な治療を実施することが可能となる。本研究はその一助となる可能性が高い研究成果となり得る。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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