研究課題/領域番号 |
19K19863
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
小枝 周平 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00455734)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自閉症 / リハビリテーション / 動物実験 / 行動 / 運動 / 疾患モデル / 脳機能 / 母子分離 / 行動実験 / 環境エンリッチメント / 機能 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉症児のリハビリテーション現場では、他者との関わりや遊具を用いた感覚・運動遊びを提供する。これらは脳の発達に良い影響を与えるといわれているが、その影響は十分に解明されていない。本研究ではリハビリテーションで実施されているような豊かな生育環境の提供が自閉症モデルマウスの行動や脳機能に与える影響を調査することにより、自閉症児に対する療育のエビデンス向上につなげることを目的にする。
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研究成果の概要 |
自閉スペクトラム症(ASD)モデルマウスを用いて、運動や環境エンリッチメントの提供がASDモデルマウスの行動にどのような治療効果を与えるかについて、行動実験を中心に検証した。その結果、強制的な運動は不安を惹起し,社会性の改善が妨げることが明らかとなった。また、環境エンリッチメント下での飼育は、不安の軽減と社会性の改善がもたらすことが明らかとなった。環境エンリッチメントによる自発的な運動の促進や不快な刺激からの逃避がこの変化に関係したと考えられ、リハビリテーション治療時に、自由な環境下での自発的な運動の実施は、自閉症児の行動の改善につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、リハビリテーション治療で用いられる運動や遊具の設置が自閉症モデルマウスの行動の改善につながるかを検証した。強制的な運動は不安を増大させ、社会性の改善が妨げたが、遊具のある環境で自由に運動をした場合は、不安や社会性改善の効果があった。自由な環境で自発的な運動を行うことの効果を示した研究は少なく、本研究成果は、現在行われている自閉症のリハビリテーション治療の根拠となる研究である。
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