研究課題/領域番号 |
19K19864
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
照井 佳乃 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (30806344)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳卒中 / 歩行 / 加速度計 / 体幹 / 左右非対称性 / 3軸加速度計 / 体幹筋力 / 荷重計 / 呼吸機能 / 呼吸筋力 / 加速度 / 左右非対称 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中片麻痺患者における歩行時の体幹運動左右非対称性の改善は,リハビリテーションの目的の一つであり,体幹運動左右非対称性を客観的に評価することが重要である.私達は今までの研究で,歩行中に測定した加速度を用いて体幹運動左右非対称性を評価するLissajous Index(以下,LI)という指標について検討し,脳卒中片麻痺患者のLIは健常者のLIよりも大きく,左右非対称であることを明らかにした.そこで,本研究においてLIを用いて評価した体幹運動左右非対称性に影響を及ぼす因子を明らかにすることは,脳卒中片麻痺患者の歩行左右非対称性の改善への介入方法を考案するための一助になると考えられる.
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研究成果の概要 |
脳卒中患者における歩行中の体幹動きの左右非対称性の変化について検討した。左右非対称性の評価にはLissajous Index (LI)を用いた。3軸加速度計で測定した体幹の加速度からLIは算出される。52名の脳卒中患者を対象とし、初回、1か月後、2か月後の3回測定を行った。LIの改善群26名、非改善群26名となった。改善群は非改善群を比較して有意に体幹の筋力(吸気筋力)が増強していた。本研究の結果から、脳卒中患者の歩行中の体幹の左右非対称性を改善させるためには、体幹筋力の向上が必要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中患者の歩行中の左右非対称性は転倒リスクの増加など二次障害を引き起こす原因となる。本研究により、歩行中の体幹の動きの左右非対称性を改善させるためには、体幹、特に横隔膜の筋力増強が必要であることが明らかとなった。脳卒中患者のリハビリテーションにおいて、体幹筋力の増強の必要性は明らかであるが、横隔膜の筋力に着目したものは少ない。本研究の結果により、回復期リハビリテーションにおいて横隔膜を含めた吸気筋力を向上させるアプローチの導入を検討する一助になると考える。
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