研究課題/領域番号 |
19K19866
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北谷 亮輔 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (70805811)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リズム聴覚刺激 / 歩行学習 / 歩行適応 / リハビリテーション / 保続効果 / コヒーレンス |
研究開始時の研究の概要 |
歩行持久力の低下のある有疾患者に対して、歩行学習を臨床応用するためには学習課題の時間を短縮する必要がある。そのため、本研究課題では、歩行の学習効果を促進する目的で使用するフィードバック方法として、歩行対称性の改善にエビデンスのあるリズム聴覚刺激に着目し、リズム聴覚刺激を用いた歩行学習の促進効果を神経生理学的背景とともに明らかにする。さらに、リズム聴覚刺激を用いた歩行学習の持続効果を検討するために、直後の即時効果のみでなく日内・後日の保続効果も明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は歩行の対称性の改善にエビデンスのあるリズム聴覚刺激に着目し、フィードバック方法としてリズム聴覚刺激を用いた歩行適応による歩行学習の促進効果と保続効果を検討した。リズム聴覚刺激により適応課題中に対称的な歩行が誘導されることで、歩行学習の後効果が促進され、再度適応課題を行った際に保続効果が大きく生じていた。リズム聴覚刺激を用いることにより、課題時間が短い場合でも再度適応課題を行った時に同程度の保続効果が得られ、課題時間を短縮することが可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はリズム聴覚刺激による歩行学習の促進効果と保続効果を検討した初の取り組みである。リズム聴覚刺激は他の外的フィードバック方法よりも臨床現場で簡便に使用出来る利点がある。リズム聴覚刺激を歩行適応課題中に用いることで学習効果が促進されるだけでなく、保続効果が向上し、課題時間が短くても同程度の保続効果が得られた。本研究成果により、歩行持久力の低下のある有疾患者に対するリハビリテーションとして、リズム聴覚刺激を用いた歩行適応課題の有効性が示唆されたことから、学術的意義だけでなく社会的意義が高いことが示された。
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