研究課題/領域番号 |
19K19880
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
原 毅 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (40807418)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 消化器がん患者 / 健康関連QOL / 早期回復支援 |
研究開始時の研究の概要 |
消化器がん患者の術後健康関連QOL維持は、がん再発率や生存率に関連する重要なクリニカルアウトカムとして世界的に指摘されている。予備研究において周術期消化器がん患者は、術後経過良好でも術後に健康関連QOLが低下していることが明らかとなったが、低下要因を検証した報告が無く、包括的に評価し分析する必要を考えた。 本研究では、多施設共同で周術期消化器がん患者を手術前から在宅復帰後まで縦断的に身体面や機能面、心理面、社会面を評価し、術後早期に発生する健康関連QOL低下の低下要因を明らかする。これにより日本人消化器がん患者の術後健康関連QOL低下に対する早期回復支援プログラムの開発につなげることを目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、日本の急性期医療機関3施設に手術治療目的で入院した消化器がん患者を対象に手術前から在宅復帰後(術後4週)まで健康関連QOLを調査し、影響因子を検討した。消化器がん患者の健康関連QOLは、術後に手術前より有意に低下することに加えて、一般日本人の平均値より低値を示した。また、術後4週の健康関連QOLには、同時期の歩行耐久性が最も影響していた。消化器がん患者のHRQOLを早期改善するには、歩行耐久性を高める支援の必要性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者の療養生活の質の維持向上の重要性が世界的に指摘されている。しかしながら、日本人消化器がん患者の健康関連QOLを手術前から在宅復帰後まで縦断的に調査した研究は、多くは単施設で得られたデータが使用され、一般化に制限がある。本研究では、急性期医療機関3施設で手術治療を受けた消化器がん患者を対象に調査し、周術期の変化と影響因子を明らかにした。今後は、消化器がん患者の術後早期の健康関連QOL改善に向け、在宅復帰後も多職種で連携するなど、更なる取り組みが必要である。
|