研究課題/領域番号 |
19K19887
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
洪 永豊 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 博士研究員 (40826575)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | サルコペニア / エストロゲン / 筋力トレーニング / 水分代謝 / アクアポリン |
研究開始時の研究の概要 |
高齢期の女性骨格筋では、筋線維内水分量の低下が顕著に認められ、その要因のひとつとしてエストロゲンが関与している可能性がある。そこで本研究では、エストロゲンによる骨格筋水分代謝の調節機構に着眼して、サルコペニアおよび閉経後の女性における筋萎縮および運動による筋萎縮予防の分子メカニズムを解明することが本研究の目的である。本研究では、エストロゲン分泌が低下した状態での運動トレーニングが骨格筋水分代謝に及ぼす影響を分子レベルで検討し、性差を考慮したサルコペニアの予防改善に役立てようとする試みである。
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研究成果の概要 |
高齢期骨格筋の特徴として、骨格筋量および筋力の低下と伴に筋線維内水分量が低下することが知られている。特に、加齢に伴う筋線維内水分の低下量は男性よりも女性の方が顕著である。閉経後の女性では水分代謝の不調が認められ、要因のひとつとしてエストロゲン分泌の減少との関連が示唆されている。しかし、エストロゲンが骨格筋の水分量に及ぼす影響の分子メカニズムは明らかではない。本研究では、エストロゲン分泌の観点から、閉経後および高齢期女性の骨格筋の水分代謝調節の分子メカニズムを明らかにすることを目的とした。さらに、エストロゲンが低下した状態での水分代謝の改善を目的とした運動の影響について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、閉経後のエストロゲン分泌が低下した状態での運動トレーニングが骨格筋水分代謝に及ぼす影響を分子レベルで検討し、性差を考慮したサルコペニアの予防改善に役立てようとする試みであった。これまで、サルコペニアと筋線維内水分量の関連性が報告されていたが、その分子メカニズムは明らかではなかった。本研究の学術的独自性として、卵巣摘出およびサルコペニアの実験モデルを用いて、エストロゲン分泌が低下した状態での運動トレーニングの影響を骨格筋水分代謝に着目して検討した点である。サルコペニア発症の分子メカニズムの解明や予防方の開発などに貢献する可能性がある。
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