研究課題/領域番号 |
19K19911
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
阿部 真佐美 札幌医科大学, 保健医療学部, 研究員 (00829880)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ICU関連筋力低下 / ストレッチ / メカニカルストレス / 集中治療室関連筋力低下 |
研究開始時の研究の概要 |
集中治療室(ICU)関連筋力低下は,ICUで加療が必要となる重症疾患患者の入室早期から発症し,生命予後の不良を招くため,超急性期からのリハビリテーションが推奨されている.しかし,集中治療が優先されるICU環境下では,リスク管理やマンパワーの必要性から効果的な介入を行うことが困難である.一方,ストレッチは安静状態が必要な時期から循環動態への負の影響なしに,筋へ機械的刺激を入力することができる.そこで本研究は,安全かつマンパワーに頼らないICU関連筋力低下の治療方法の確立を目指し,反復性の持続的なストレッチの効果を分子メカニズムの観点から解明する.
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研究成果の概要 |
メカニカルストレス(MS)の欠如がICUAWの要因であることから,本研究では,MSとして反復性の持続的ストレッチ(RCS)に着目し,安全かつマンパワーに頼らないICUAWの予防方法の開発を目指した.本研究の結果,MSが欠如した筋では,早期からのRCSにより,神経筋接合部の形態変化ならびにクロナキシーの延長が軽減されたことから,RCSがICUAWの予防法として活用できる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICUAWは全身性の筋力低下が生じ,生命予後の不良を招くことから,超急性期リハビリテーションの実施が推奨される.しかしながら,リスク管理やマンパワーの必要性から効果的な介入を行うことが困難である.本研究の成果は,RCSがICUAWを予防する可能性を示唆するとともに,ICUAWに限らず,特に周術期など,不活動によって筋力低下を呈する多くの患者に対しても,予後改善に寄与することが期待される.
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