研究課題/領域番号 |
19K19920
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
大野 洋一 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10709059)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 酸化ストレス / 運動効果 / 動物実験 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(Parkinson’s Disease:PD)は進行性の神経変性疾患であり、高齢者で発症割合が増加することから、高度高齢化社会の日本では、国の保険制度への影響など治療開発は急務となっている。 これまでPDに対するリハビリテーションでは疾患の進行予防に対する効果は認められていない。一方、PDの発症と進行の原因の1つである酸化ストレスによるミトコンドリアの障害に対し、動物実験では運動が酸化ストレスを改善し、ドーパミン作動性ニューロンを回復することなどが報告されている。本研究の目的はPD患者に運動を用いて酸化ストレスの改善を図り、進行予防に有用なリハビリテーションを確立することである。
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研究成果の概要 |
パーキンソン病の発症や進行の要因として、ミトコンドリアの酸化ストレスによる機能障害の関連性が報告されいる。本研究は酸化ストレスの減少に有益とされている運動効果について、当初は患者への介入による検証を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の影響により患者への介入が不可能となったため、動物を用いた検討を中心に実施した。 その結果、高負荷運動は身体における酸化ストレス動態に最も影響を与えるが、測定する指標や試料により影響は必ずしも関連しないことが示された。今回の動物実験で得られた結果は今後のパーキンソン病患者に対する運動介入における酸化ストレスの影響を検討する上での基礎情報になり得ると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動と酸化ストレスとの関係は多くの検討が行われているが、その効果は一定の見識が示されていない。本研究では運動強度の異なる高負荷運動と中等度負荷運動による介入が脳内活性窒素種および血中酸化ストレス、抗酸化力に与える影響を検証した。 その結果として、高負荷運動では脳内活性窒素種の低下、血中酸化ストレスの増加など様々な影響を示すに至った。このことは、パーキンソン病患者に対して酸化ストレスの改善効果を求めるためには、更なる運動方法等の検討の必要性を示すことが出来たものと考えている。
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