研究課題/領域番号 |
19K19946
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
石川 美久 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00532839)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 柔道 / 頭部外傷予防 / 角加速度 / 体格差 / 安全対策 / 頭部打撲の予防 |
研究開始時の研究の概要 |
柔道の安全策強化のために体格差における投げられる人の頭部への負担を明らかにする. 測定試技は,中学校及び高等学校学習指導要領体育編に掲載されている投げ技とする. 被験者は,大学柔道選手とする. 測定機器は 3 軸加速度及び角速度センサ,モーションキャプチャ,ハイスピードカメラを使用する. 以上のことから,体格差による投げられる人の頭部への負担を明らかし,安全対策を進める.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,柔道の大外刈りにおける体重差が投げられる人の頭部に生じる角加速度を明らかにし,頭部外傷リスクを検証することである. 被験者は,男子大学柔道選手12名とした.被験者を投げる人は男子大学柔道選手重量級1名とした.実験は,体重差による大外刈りで投げられた際の頭部角速度を測定した.その結果,頭部最大角加速度について,重量級が中量級を投げた値は,重量級が重量級を投げた値よりも有意に高く,重量級が軽量級を投げた値よりも有意に高い傾向になることが明らかとなった.したがって,投げる人と投げられる人の体重差が大きくなればなるほど頭部外傷のリスクが高くなるとは限らないことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
柔道における死亡・重大事故を減少させるための安全対策は急務である.柔道による死亡・重大事故は主に部活動中に起きているが,柔道を行う全ての者にとって安全安心でなければならない.最近の研究では,不意に押された時の受け身時における頭部への影響,異なる投げ技の影響などが進められているが,投げる人と投げられる人の体格差(体重)による頭部への影響は不明である. したがって,本研究において「投げる人と投げられる人の体重差が大きくなればなるほど頭部外傷のリスクが高くなるとは限らないことが示唆された」ことは,指導現場への安全対策の強化や社会へ発信していくための講習会などに応用可能となる.
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