研究課題/領域番号 |
19K19972
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
近藤 雄一郎 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (60646579)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | アルペンスキー競技 / 女子選手 / 競技力向上 / タイム分析 / 滑走ライン分析 / 技術分析 / 大回転競技 / 回転競技 / スキー操作分析 / 競技成績に応じた滑走特性と課題 / 急斜面 / エッジング時間の短縮 / 旗門横及び下部でのオーバーラン / ターン後半のタイムロス / シェーレン / 内脚荷重過多 / 正確性 / 大学生 / アルペンスキー |
研究開始時の研究の概要 |
近年、女性アスリート強化支援体制が多方面で構築されている一方で、アルペンスキーに関しては十分な強化支援が得られていない現状がある。また、アルペンスキーのレース分析に関する先行研究は男子選手を対象としたものが多いため、男子選手とは異なる女子選手の技術的な特異性や、女子選手の競技力を向上させるための技術的課題は何であるかを明らかにする必要がある。 そこで、本研究は、女子選手を対象として国内で開催されるレースの現地調査及び雪上実験を実施し、競技力向上のためのスキー操作や身体操作に関する技術的特徴、より速く滑走するための滑走ラインの特徴について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、アルペンスキー競技における女子選手を対象としたレース分析によって、競技力向上のための技術的特徴を明確化することを目的とした。研究の結果、女子選手には急斜面区間のターン後半に課題があり、旗門通過時には両スキーの先端が次の旗門方向へ方向づけられた状態をつくることと、ターン外側の脚による荷重操作によってシェーレンが生じることを防ぎ、旗門通過後にターン弧が大きく膨らむオーバーランとならない滑走ラインで滑走することが技術的課題として位置づけられた。そのことにより、旗門通過後の過度なエッジングやターン後半にスキーをずらしてターンすることによる減速を低減することができると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、女子選手を対象としたアルペンスキー競技における科学的なレース分析は十分に行われていない状況において、男子選手と女子選手の比較分析や女子選手のレース分析から客観的なデータに基づく女子選手の滑走特性について科学的な知見を示したことは学術的意義として位置づけられる。また、本研究の成果を女子アルペンスキー選手やその指導者にフィードバックすることで、研究成果を指導現場に反映することに繋がり、女子選手の競技者育成及び競技力向上に貢献できることが社会的意義として位置づけられる。
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