研究課題/領域番号 |
19K19983
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
大垣 亮 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 講師 (00648876)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 肉離れ / 疫学調査 / 記述疫学 / 対人スポーツ / ラグビー / 受傷機転 / ハムストリング / 外傷・障害調査 / 予防トレーニング / 内的・外的危険因子 / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
肉離れは,スポーツ選手が良く経験する外傷の一つであり,再発率も高く競技復帰後のスポーツパフォーマンス発揮を制限する場合が多い.したがって,受傷するリスクが高い選手を事前に把握し,予防することが極めて重要である.肉離れの予防方法を開発するには,縦断的な疫学調査結果を元に,その原因や危険因子を特定し,予防対策の導入とその効果検証を行うことが必要である.そこで,本研究では,縦断的に肉離れの疫学調査を行い,肉離れの原因や危険因子を明らかにした上で,予防トレーニング法を立案し,その効果の検証を行う.この結果を元に,科学的な根拠に基づいた肉離れに特化した予防トレーニング法の提案を目指す.
|
研究成果の概要 |
本研究は対人スポーツに焦点を当て,疫学調査の結果に基づいて肉離れの予防トレーニング方法を検討した.ラグビーのハムストリング肉離れは,一般的に肉離れが起こりやすい単純なスプリント動作だけでなく,ステップやハンドリングが含まれているケースが多かった.これらのプレーは,急激なストップ動作や姿勢変化が要求されるため,予防には伸張性収縮トレーニングのみならず,固有受容性や多面的な運動を含めたトレーニングが必要であると考えられた.また,コンタクトプレーでの受傷も多く,この場合は股関節優位の伸張性股関節伸展トレーニングがより予防に特異的な方法であると考えられた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツにおける肉離れの実態や予防に関する研究は,スプリントタイプでの受傷を想定された検討が多くなされてきた.一方で,本研究は対人スポーツでの肉離れに着目し,主にラグビー競技での肉離れの実態や受傷機転を調査,分析してきた.単純なスプリント動作だけでなく,ステップやハンドリングなどの動作を含むランニングプレーや,コンタクトプレーでも発生していたことから,スプリントタイプのみを想定した予防トレーニングではアプローチが不足する可能性があり,受傷機転となったプレーの特徴を理解して予防手段を立案することが重要であることの裏付けとなった.
|