研究課題/領域番号 |
19K19988
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
中島 理恵 日本大学, 薬学部, 講師 (50708667)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 若手アスリート / 健康教育 / アンチ・ドーピング / 教育教材 / 薬剤師 / モンゴル |
研究開始時の研究の概要 |
多くの禁止薬物が指定されているアスリートには、常に‘うっかりドーピング’の危険性がつきまとう。この問題を受け、申請者は先に実施した研究でアスリート独特の健康行動を解明し、特にアンチ・ドーピング教育を受ける機会の少ない若手アスリートに対して、従来の禁止薬物の情報提供に留まらない包括的な健康教育の必要性を見出した。本研究では、若手アスリート向けにスマートフォンの健康教育アプリを開発し、その教育効果を測定する。得られる結果は、将来のトップアスリート候補である若手アスリートの健全な身体づくりに必要な健康知識や行動の向上に寄与する。
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研究実績の概要 |
令和3年度は、令和元年度~令和2年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、多くの大学でオンライン授業が継続された。従って、本研究で予定していた対面での健康教育活動の実施の目途が立たず、研究の延長を余儀なくされた。しかしながら、令和4年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策も進み、多くの大学等で対面授業が再開されたことから、研究協力校の高等専門学校および大学の学生に向けた健康教育の実施を行うことができた。教育の実施にあたっては、令和3年度までに作成された漫画形式の健康教育教材の冊子、健康教育の評価に使用するアンケートおよび教育時に用いるワークシートを使用した。健康教育の実施前に研究協力校との日程調整等の打ち合わせや倫理審査の申請を行い、承認を得た。 健康教育は、研究協力校の高等専門学校および大学の学生合わせて280名に対して実施された。教育時間は60分とし、研究者が作成した漫画形式の健康教育教材の冊子およびワークシートを用いた。教育開始前には、学生らの元々の健康に関する知識や行動に関する情報を収集するため、アンケートによる調査を行った。健康教育のおよそ3か月後に再度アンケートを実施し、健康教育による学生たちの健康知識や行動の変化を調査した。結果、アンチ・ドーピングに関する知識、日々の食事行動およびメンタルヘルスについて有意な変化がみられた。特に、漫画によってストーリーベースで学んだ項目については顕著に改善がみられ、漫画をはじめとするエンターテイメント性のある教育教材の効果が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染拡大防止のための措置が緩和され、対面での健康教育の実施が可能となったため。
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今後の研究の推進方策 |
①令和4年度に大学のスポーツ関連学部及び高等専門学校の協力を得て実施した若手アスリート向けの健康教育教材を用いた健康教育の結果をまとめ、報告書及び学会、学術雑誌への投稿をもって広く社会に発信する。 ②教育教材の国際化に向けて教育教材の翻訳や教育実施国の状況に合わせた本教材の修正を行う。 ③国際版の健康教育教材を他国に広める。
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