研究課題/領域番号 |
19K19991
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
馬場 康博 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (50592614)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | レース分析 / GPS / 慣性センサ / OWS / ドローン撮影 / オープンウォータースイミング / ドラフティング / ヘッドアップ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,「自然環境での泳技術はどのように評価できるか?」「集団泳のレースはどのように評価できるか?」という二つの学術的問いを設定し,以下の課題に取り組む. 課題1では,慣性センサ・画像解析・GPSを併用することで,自然環境における泳技術評 価システムを確立する.課題2では,確立したシステムを,集団泳におけるレース分析評価法に応用する.これらの課題を達成することで,自然環境での泳技術評価および集団泳のレース分析法を確立し,OWSの競技力向上に寄与する.
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研究成果の概要 |
自然環境で泳ぐオープンウォータースイミング (OWS) における泳技術の評価方法を検討した。水上に頭部を上げて前方の目印を確認するOWS特有の泳動作は、慣性センサを用いることで前方確認時の右手と左手の水の掻き方が変化した。GPS システム (GP SPORTS社製) および心拍モニタ (Polar社製) の海洋環境での計測では、速度の値に欠損値が確認され、心拍数においては、腕の光学センサと胸部のトランスミッタ(Polar社製) での計測値に差がみられた。 今後、計測値に影響を及ぼすことが想定される風や波などに加え、「水に浸かる」という泳者自身の感覚的な情報も検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オープンウォータースイミング (OWS) では、波や流れといった自然現象に合わせた泳技術が必要な上に、集団での泳ぎ方が重要となる。だが、OWS中の泳技術の評価法やレース分析法は確立されていないため、「自然環境での泳技術はどのように評価できるか?」という点においては、未解明である。本研究では、自然現象に合わせた泳技術を一部、明らかにした。今後、評価システムを開発することで、OWSの競技力向上やコーチング方法に繋げることは、OWS競技力向上、水難事故防止に貢献できる可能性があり、プールのみならず、自然環境下で自己保全能力を高める教育のための貴重な情報になることが予想される。
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