研究課題/領域番号 |
19K20041
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
永原 隆 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 講師 (80755372)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スプリント走 / コーチング / 機械学習 / 技術診断 / 筋力評価 / トレーニング課題 / 動作 / スプリント / パフォーマンス診断 / 性差 / 個別性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,1)女性アスリートの加速疾走パフォーマンスと疾走時の動作,力発揮や下肢の筋力に関するデータを収集し,女性アスリートの加速疾走パフォーマンス決定因子について究明する.そして,2)収集したデータと機械学習によって,加速疾走能力の向上を目指したトレーニングを行う際の課題と優先順位を決定できる診断システムを開発し,その有効性を検証する.
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研究成果の概要 |
本研究では,女性アスリートの加速疾走パフォーマンス決定因子を疾走技術,体力の両面から明らかにし,それらに指導者の視点から得られた改善点の情報を加え,加速疾走パフォーマンス向上のために優先すべきトレーニング課題が診断できるシステムを開発した.本研究により,支持脚股関節の大きな伸展角速度や下肢全体の反動動作をともなった伸展筋力が,女性アスリートの加速疾走パフォーマンス決定因子として重要であることがわかった.また,本研究で得られたデータを融合させ,ニューラルネットワークを利用した機械学習を行うことで,個々の選手の疾走動作や体力特性から動作に関するトレーニング課題が提案できるシステムを構築した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,女性アスリートを対象に研究を進めたが,女性アスリートを対象としたスポーツ科学研究は世界的に限られている.また,本研究が研究対象とした加速疾走は,陸上競技の短距離走種目に限らず,多くの球技において重要性が指摘されており,本研究の成果は広く応用される可能性がある.一方,本研究では指導者の定性的な評価と動作分析や筋力測定などの定量的評価を融合させ,トレーニング課題提案システムを構築した.このような研究は世界的に行われておらず,スポーツ科学界で指摘されることが多い指導者と研究者の「bridge the gap」を実現する同様の研究のさきがけとなる.
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