研究課題/領域番号 |
19K20073
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
竹中 健太郎 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 教授 (90506297)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 右足踵痛 / 踏み込み動作 / 踏み込み音 / 地面反力 / 踏込み音 / 右足踵 |
研究開始時の研究の概要 |
剣道において多く見られる外傷の一つ「足踵部の痛み」は、踏み込み動作の方法に原因があることが指摘(全日本剣道連盟医科学委員会、2014)されている。本研究では、大学剣道選手に足踵部の痛みについて調査する。痛みのレベル毎に区分して抽出した被検者による踏み込み動作の解析及び床反力から、踵の痛みが発生しやすい、あるいは発生しにくい動作について明らかにするとともに、踏み込み時に発生する「音」と動作との関連性について検討を加える。 その結果から、足踵部の痛みの改善、予防を可能とする踏み込み動作を修正するトレーニング方法を踏み込みの「音」を手掛かりに考案して実践し、その妥当性を検証する。
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研究成果の概要 |
右足踵部痛は,剣道における代表的な傷害の一つである.本研究は,大学剣道選手の右足踵部痛の傷害経験の有無により対象群を設定し,踏み込みの動作と地面反力,踏み込み時の音の違いについて比較,検討した.その結果,踵を痛めた経験がない選手は,その経験を有する選手に比べ,踏み込みの力が強いにも関わらず,踵を痛めない動作を獲得していた.その特徴は,踏み込み直前に膝関節が屈曲し,膝よりも踵が後方に位置していた.さらに,踵痛未経験者の踏み込み音は高く大きな音であり,踏み込みの音は,右足踵部痛の改善に向けたフォーム修正へのアプローチに活用し得る可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては,右足踵痛の経験の有無により,打突時の動作と踏み込み時に発生する音の違いについて明らかにした.動作の差異については、概ね明らかとなっていたが,踏み込み音との関連性については検討されておらず,本研究は両者の関連性を明らかにしたところに新規性がある.踵を傷めない動作は,大きく高い踏み込み音を発生させることから,動作の修正に向け,音の変化を改善の手掛かりとして活用できる可能性が示唆された. 本研究で得られた知見の公表は,剣道選手の特徴的な疾患であり,活動中に最も発生頻度が高い、右足踵部の外傷リスクの軽減に貢献するものと考えられる.
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