研究課題/領域番号 |
19K20084
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小野 雄大 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師(任期付) (60779271)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 学生アスリート / 体育会系 / スポーツ推薦入試 / キャリア形成 / メリトクラシー / 大学スポーツ / スポーツ教育 / スポーツ倫理 / 大学紛争 / Meritocracy / Athleticracy / コンピテンシー / アスレティックラシー / UNIVAS |
研究開始時の研究の概要 |
日本では,2019 年3月に大学スポーツの統括組織であるUNIVASが創設された.それに伴い,今後の重要課題とされているのが学生アスリートへの教育支援の在り方である.こうした政策的動向を背景に,本研究では,学生アスリートが有する「コンピテンシー」に着目する.学生アスリート特有のコンピテンシーを細やかに把握することによって,有効的な教育支援の展開につなげることができる. そこで本研究では,学生アスリートのコンピテンシーを明らかにし,さらに学生アスリートの教育支援に特化した新しい授業モデルの構築・提案を目指す.研究方法には,文献調査,質問紙調査,面接調査を用い,多様な視点からのアプローチを試みる.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,学生アスリートの有するコンピテンシーやキャリア形成の実態を明らかにした上で,学生アスリートの教育支援に資するための知見を得ることであった.そのために本研究では,質問紙調査,面接調査、文献研究を組み合わせて,質的・量的研究の両面から研究課題の達成に努めた. その結果,学生アスリートの競技経験は,必ずしもキャリア形成に対する自信につながるわけではないことが明らかになった.実践的示唆として,学生アスリートが築いてきたキャリアへの理解を深めながら,大学卒業後の社会生活の困難さについてもリアリティをもって教えていくことが重要であることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)学生アスリートの社会的位置づけをめぐる議論や,そこに内在する問題点を明らかにすることによって,現在の学生アスリートの特質を理解することができるようになる. 2)学生アスリートの有するキャリア観や悩みを明らかにすることで,キャリア形成に伴う将来的な不適応を予測し,労働に対する意識変革を促すなどの具体的な支援方策を提案できるようになる. 3)スポーツ推薦入試の歴史的な展開を理解し,その上で実施状況を実証的に分析することによって,スポーツ推薦入試が抱える課題や今後のあり方を具体的に議論することができるようになる.
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