研究課題/領域番号 |
19K20088
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
内藤 景 福井工業大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60757558)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 方向転換走 / 発達 / COD Deficit / 方向転換走能力 / 縦断的発達 / 疾走能力 / 年間発達量 / 児童期 |
研究開始時の研究の概要 |
「減速と急加速を伴う方向転換走能力」は、多様な刺激に反応しながら瞬時に進行方向を変化させることが要求されるサッカー、バスケットボール、ラグビーなどのゴール型スポーツで高いパフォーマンスを発揮するための重要な運動能力である。これまで方向転換走能力の発達過程については、暦年齢毎の横断的分析が多かった。本研究では、個々の子どもの縦断的な発達に着目しながら、方向転換走能力の発達過程を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は児童期後期の子どもを対象として、方向転換走能力の縦断的な発達の特徴を明らかにすることであった。その結果、20m走のタイムは、10歳から12歳にかけて1歳ごとに有意な短縮が認められたが、方向転換走のタイムは10歳から11歳では有意な短縮が認められず、10歳から12歳、11歳から12歳で有意な短縮が認められた。またはCOD Deficitは年齢間で有意差が認められなかった。したがって、方向転換走能力の発達は疾走能力の発達とは異なり、減速や移動方向の転換といった方向転換自体の発達が小さいことで、10歳から11歳でその発達が停滞する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、これまで横断的な観点からの研究がほとんどであった方向転換走能力に関して、日本人の児童期の子どもを対象にその縦断的な発達の特徴を定量的に捉えたものである。この年代の方向転換走能力の発達を縦断的に検証した研究はほとんど見当たらず、学術的意義が高い研究成果である。また、本研究成果は、児童期の子どもに対する発達段階に応じた指導を行う上で考慮すべき観点を縦断的な発達の観点から提示した点において、社会的意義があると考えられる。
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