研究課題/領域番号 |
19K20094
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 神戸親和女子大学 |
研究代表者 |
椿 武 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 准教授 (40582515)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 剣道 / 初心者 / 竹刀 / 操作性 / 打突動作 / 気剣体の一致 / 時間差 |
研究開始時の研究の概要 |
剣道初心者が気剣体の一致した打突を修得する課題は、これまでの指導方法・手順による検討だけでなく、用具(竹刀)による身体への影響を明らかにし、適切な用具が選定されているかを検討する必要があると思われる。そこで、操作性の異なる竹刀を用い、気剣体の一致及び竹刀に対する身体各部位の貢献度の関係から検討することによって、気剣体の一致した打突を修得することに寄与する知見を得ることが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
本研究は、操作性の異なる竹刀が剣道初心者の打突動作に及ぼす影響について検討し、気剣体の一致した打突動作を修得することに寄与する知見を得ることを目的とした。結果として、以下のことが明らかとなった。気剣体の不一致な打突を行う剣道初心者においては、①身長に対する竹刀長が短い方が打突と踏み込みの時間差が短縮される、②竹刀の重心位置は、打突と踏み込みの時間差に影響を与えない、③打突と踏み込みの時間差に影響を与える動作要因は個人差が大きく明らかにならなかった。これらの成果より、身長の70%程度の竹刀を用いた方が打突動作の修得に効果的であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気剣体の一致(上肢と下肢の協調)した打突動作を修得させるために、学校現場では剣道に類似した運動を行わせる方法が多く用いられている。しかしながら、剣道の動作は日常生活や他のスポーツに見られない特有の運動様式であるため、協調した動作の修得に課題を抱える生徒が多く散見される。本研究では、その課題を解決することを目的として、使用する用具(竹刀)の影響を検討した。その結果、通常の竹刀(3尺9寸)よりも竹刀長が短い方が打突と踏み込みの時間差が減少した。本研究で得られた知見は、今後の初心者指導における気剣体の一致した打突の修得の実践知として、用具の選択の1つの基準として活用が期待される。
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