研究課題/領域番号 |
19K20109
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
那波 伸敏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (30617543)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 生活習慣病 / GIS / う歯 / 思春期 / Social ecological model / 地理情報システム / 生活習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
生涯における生活習慣病対策の観点からも、生活習慣が固まる前の思春期からの早期介入は重要である。Social ecological modelによると、思春期の生活習慣は、養育者から徐々に離れ、個人要因以外に、社会経済状況、保護者、友人、生活環境等の社会的要因の影響を受けて形成されることが考えられる。しかし、思春期において、社会的要因がどのように生活習慣に影響を与え、生活習慣病リスクを高めるのかを検討した研究は限られている。本研究は足立区の横断・縦断データを用い、社会経済状況、保護者、友人、生活環境等の社会的要因が思春期の生活習慣および生活習慣病へ与える影響を解明することを目的とした研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では、こどもの生活習慣病および関連疾患のリスク因子を検討した。その結果、日本の中学生において朝食を毎日食べる群と比較して、朝食を全く食べない群では、境界型糖尿病リスクが増加すること、日本の中学生において、男子では、受動喫煙に頻繁に曝露された場合、曝露されなかった場合に比べ、HDL-C値は有意に低かったが、この傾向は女子では認めなかったこと、イギリスの乳児において、父親のみ不安が高い子どもは、父親も母親も不安が低い子どもと比べて、体重のzスコアの増加がより急峻であったこと、日本の小学生において、学区内のコンビニエンスストアの数と永久歯のう歯の間に有意な関連が認められることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子供の将来の生活習慣病対策のために、リスクとなる要因の検討は重要である。本研究の検討の結果、朝食欠食と境界型糖尿病との関係、受動喫煙と脂質異常の関係、親の不安症状と子供の体重増加の関係、学区内のコンビニエンスストアの数とう歯の関係が明らかとなった。これらの結果が他の研究でも確認されれば、子供の将来の生活習慣病対策のために有用な情報を提供するものと考えられた。
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