研究課題/領域番号 |
19K20110
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
橋本 有子 お茶の水女子大学, 教学IR・教育開発・学修支援センター, 講師 (50826972)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ボディ・アウェアネス / 身体意識 / 身体活動量 / 日本人女子大学生 / 疫学研究 / 横断研究 / 中高強度の身体活動 / 腰痛 / Body Awareness(BA) / 身体活動 / 身体意識(Body Awareness) |
研究開始時の研究の概要 |
腰痛は世界的な問題である。また、身体不活動も大きな問題となっており、健康科学の観点よりこれまで、身体活動量と腰痛の関連が指摘されている。また、脳科学の分野では「痛み」と、身体の変化プロセスに対する意識(Body Awareness:身体意識)の関連も報告されている。本研究では、日本人女子大学生を対象に、身体活動量、身体意識、腰痛の三者がどのような関係をもち相互に影響を与えるか疫学的に評価する。活動量に加えて身体の「意識」と痛みの関連が明らかになれば、原因不明であることが多い腰痛について理解する一助となり、社会に向け腰痛予防の為に必要な身体活動の推奨の方法が明らかになる。
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研究成果の概要 |
日本人女子大学生361名を対象に身体活動量とボディ・アウェアネスの関連を横断的に評価した。身体活動量とボディ・アウェアネスの評価には質問紙を用いた。共分散分析を用いた結果, 身体活動量と総合ボディ・アウェアネスの間に正の関連が認められた(P for trend=0.001)。強度別では,中強度の身体活動量(P for trend=0.041)および高強度の身体活動量(P for trend=0.001)の間に総合ボディ・アウェアネスとの正の関連が認められた。以上より, 身体活動量とボディ・アウェアネスの間に正の関連が, 特に高強度の身体活動において明確な関連が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,身体活動量とボディ・アウェアネスの関連について調査した。身体活動とボディ・アウェアネスの関係については多くの分野や研究で指摘されてきているものの,それら二者の関連についての報告は国内外においてみられない。今回,身体活動量とボディ・アウェアネスの間に正の関連が認められ,なかでも高強度の身体活動において明確な関連が確認された。これは,例えば大学体育や国の政策において大学生の身体活動量の増加を促進する際に,活動量のみならず,活動強度やボディ・アウェアネスとの関連について考慮することが重要であることを示唆している。
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