研究課題/領域番号 |
19K20132
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
古瀬 裕次郎 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (40826377)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 予防医学 / 運動疫学 / 認知機能 / 高齢者 / 疫学 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
社会問題の一つである認知症高齢者の増加に歯止めをかけるため、スポーツ科学の知見を活かし、体力・身体活動量・認知機能及び生活活動から、認知症発症ならび認知機能低下のリスク因子を明らかにすることを目的とする。体力や生活活動から、将来的な認知症発症、ならびに認知機能低下のリスク因子を明らかにすることができれば、私たちの生活習慣を見直すことで、多くの国民が自分自身で認知症予防に取り組むことができるようになる可能性がある。
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研究成果の概要 |
高齢化に伴う疾病の一つとして認知症がある。認知症は現在根本的治療方法がない疾患であるが、定期的な運動や身体活動量の維持によって予防できる可能性がある。本研究は高齢者の日常生活動作の中でよくみられる因子や、体力、ならびに身体活動量が、認知機能の維持や低下に係るかどうかを検証した。得られた成果として、高齢期に車両の運転を中止した者は、体力・身体活動量・認知機能のいずれも低いこと、車両の運転に何らかの不安を有する者も同様に、体力・身体活動量・認知機能のいずれも低いこと。さらに、日常生活のなかで身近な臭いを同定できない場合、体力の低下のみならず、軽度な脳萎縮を呈していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化に伴う社会問題の解決が喫緊の課題となっている現代において、高齢期の健康を維持するためのエビデンスは必要不可欠である。本研究は、認知機能の維持や低下に係る因子を日常生活に係る因子から検討した。社会問題の一つである高齢期の車両の運転に際し、運転に不安がある者や運転を中止した者の身心機能を明らかにした。さらに、日常生活では気づきにくい、嗅覚機能の低下が、身心機能や脳萎縮と関連していることも明らかにした。本成果の一部は学会の論文賞を受賞しており、学術的にも社会的にも重要なエビデンスを提供できたものと考えている。
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