研究課題/領域番号 |
19K20142
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡崎 佐智子 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (30648720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 家族性高コレステロール血症 / スクリーニング / 若年成人 / 早期診断 / 動脈硬化性疾患 / 高LDL-コレステロール血症 / 健康診断 / 予防医学 / 健診スクリーニング / 診断基準 / LDL-コレステロール / 動脈硬化性疾患予防 / 早期発見・早期治療 / 健診診断 / 大学生 |
研究開始時の研究の概要 |
家族性高コレステロール血症 (FH)は、LDL-コレステロール(LDL-C)が遺伝的に高いために心血管病になりやすい病気である。心血管病予防のためには早期診断と早期治療が大切である。FHは遺伝病の中で最も頻度の高い疾患の一つであるが(200-250人に1人)、実は診断率が低い。特に、早期治療を開始すべき若年成人で低診断で、若年成人のためのFH早期診断法の確立は喫緊の課題である。本研究では、青年人口の代表である大学生において、健診LDL-C測定がFHの診断率向上に役立つかを評価するとともに、健診でみつかるLDL-C高値の若年成人からFHを見分けるにはどのような診断基準が望ましいかを検討する。
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研究成果の概要 |
家族性高コレステロール血症 (FH)は、高頻度な遺伝性疾患で、心血管病(CVD)ハイリスクである。しかし、特に若年成人において世界的に低診断であり、早期診断・早期治療が課題となっている。本研究では、若年成人の代表として、大学生の健康診断におけるLDL-CスクリーニングでのFH遺伝子変異陽性者の頻度や臨床的特徴を明らかにし、現在のFH診断基準に基づく診断感度を明らかにした。結果、大学生におけるLDL-Cの健診スクリーニングはFH/CVDハイリスク群の早期発見に有用と示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FHは遺伝的にコレステロールが高い病気で、心血管病のリスクが高いため、早期診断と早期治療が望ましいが、低診断が課題であった。本研究では、若年成人での健康診断でのコレステロールのスクリーニングがFH/CVDハイリスク群の早期発見に有用であることが示唆された。また、本研究から示唆されたFHハイリスク指標は、若年成人のLDL-C管理の際の参考になると考えられた。大学生をはじめ若年成人高LDL-C血症のCVDハイリスクの認識は、効果的な予防医学的な施策、医療者啓発、患者啓発につながる。FHは疾患頻度が高く、CVD合併は壮年期に多いため、本研究が社会に還元されれば、医療経済への好影響も期待される。
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