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CKDにおける脂肪酸代謝に着目したPEW発症機序の解明と食事療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K20167
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関甲南女子大学

研究代表者

伊美 友紀子  甲南女子大学, 医療栄養学部, 助手 (60823979)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード脂肪酸組成 / 脂肪分解 / 慢性腎臓病 / 脂肪酸 / Protein-Energy Wasting / 脂質代謝
研究開始時の研究の概要

Protein-Energy Wasting(PEW)は慢性腎臓病(CKD)特有の、体脂肪量の減少や筋萎縮を伴う低栄養状態であり、その発症や進行は予後の悪化につながる。PEWの発症には様々な要因が関与していると考えられるが、詳細なメカニズムは解明されていない。本研究では、白色脂肪組織での脂肪酸代謝異常が、脂肪組織の脂肪分解だけでなく筋委縮や全身の代謝異常を惹起することでPEWを発症させる可能性を考え、培養細胞とCKDモデル動物を用い、メカニズム解明と食事療法の開発を目指す。

研究成果の概要

慢性腎臓病(CKD)における脂肪萎縮や筋委縮を特徴とするProtein-Energy Wasting(PEW)の発症メカニズムの解明を目的として、アデニン誘導性CKDモデルラットを用いて検討を行った。アデニンの混餌投与により著しい体重減少と、体重当りの白色脂肪組織量の減少がみられた。肝臓中の脂質含量も減少しており、白色脂肪組織と肝臓で脂肪合成関連遺伝子の発現減少と脂肪分解関連遺伝子の発現増加が確認された。アデニン投与群では血中遊離脂肪酸濃度が減少しインスリン抵抗性も見られなかったことから、アデニン投与による腎障害ではエネルギー消費が亢進することで体脂肪量が減少する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

PEWはCKD患者において予後の悪化につながることから、その予防法や治療法の確立が求められる。PEW発症のメカニズムは摂食量低下による低栄養だけでなく炎症やインスリン抵抗性など様々な要因が関与していると考えられる。そのメカニズム解明や食事療法の開発には、実験動物を用いた検討が必要であり、本研究ではアデニン投与によるCKDモデル動物のエネルギー代謝や脂肪酸組成について示した。結果はこれまでヒトにおける報告と矛盾したものとなったが、モデル動物についての新たなデータを示した学術的意義のある成果となった。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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