研究課題/領域番号 |
19K20169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 令和健康科学大学 (2022) 西九州大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
古後 晴基 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 教授 (90640821)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 浮腫 / 圧痕深度 / 皮膚微小循環血流量 / 再灌流圧 / 水分量 / 皮膚微小循環血流 / 骨格筋ポンプ作用 / 定量的評価法 / 微小循環血流量 / 脳卒中 |
研究開始時の研究の概要 |
むくみ(浮腫)発生の危険因子として,筋のポンプ機能低下が影響していることを明らかにするために,浮腫の圧痕の深さ,静脈還流量・還流速度,および毛細血管の血流量を指標として評価する研究である. 被験者に足関節の筋収縮運動を約2秒間で上げ下げする速さで,1回(10分間)/日,5日/週,1ヶ月間行わせて,筋収縮運動直後・1ヶ月後・2ヶ月後・3ヶ月後を横断的・縦断的に調査する.
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研究成果の概要 |
本研究は,浮腫発生の危険因子として,筋による静脈ポンプの低下が影響していることを明らかにするために,新しい浮腫ゲージ法による浮腫の圧痕深度,レーザー血流計による皮膚血流量・再灌流圧,InBodyによる体組成を指標として検討することであった. 浮腫ゲージ法によって浮腫有無を識別するカットオフ値を求め,浮腫の圧痕深度2.25㎜であることを明らかにした. また,運動習慣の調査,体組成,及び皮膚微小循環血流量を測定し,運動習慣が及ぼす要因を調査したところ,脂肪組織厚に及ぼすことが明らかになった.また,浮腫と関連が深い体水分量や皮膚微小循環血流量は運動習慣と関連がない結果となった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浮腫を呈する疾患としては,心疾患,腎疾患,内分泌疾患,肝疾患の内部疾患から,脳卒中,整形外科疾患,悪性腫瘍など多岐にわたっているが,浮腫は日常生活の場面においても見られる身体症状の一つである.浮腫の発生機序として静脈がうっ滞している場合があるが,静脈うっ滞が起こる要因には不動があり,不動は深部静脈血栓や肺塞栓症の危険因子にもなる.しかしながら,浮腫は不明な点が多く,コンセンサスが得られていないため,浮腫発生における筋の静脈ポンプ低下の影響を解明することは社会的意義がある.さらに,浮腫有無を識別するカットオフ値を明らかにすることは学術的意義が大きいと思われる.
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