研究課題/領域番号 |
19K20254
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
金 勇 東京工業大学, 学術国際情報センター, マネジメント准教授 (60725787)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Healthcare system / Internet of Things / IoT / DNS / DNS over TLS / DoT / Docker / DNS over HTTPS / Healthcare / Privacy Preservation / healthcare / Remote monitoring / Data sharing / Privacy preservation / Authentication |
研究開始時の研究の概要 |
デジタル社会の進歩に伴い、機密情報の漏洩やプライバシー暴露が深刻な問題となっている。特に、遠隔医療・ヘルスケアシステムでは、中間者攻撃やデータ改竄への対策を始め、遠隔監視やデータ共有に対する確実な認証・認可が要求される。一般的な対策として暗号化通信とデータの暗号化、ID/パスワード認証や証明書認証などが挙げられるが、スケーラビリティの欠点を始め、特にクラウドなどサービスプロバイダ側による情報漏洩とプライバシー暴露が懸念されている。本研究では、DNSとコンテイナー技術を活用し、遠隔医療・ヘルスケアを対象とする、軽量かつプライバシー保護を考慮した安全な遠隔監視及びデータ共有機構の構築を目的とする。
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研究成果の概要 |
2019年度は主に目的システムを実装するためのローカル環境を設計・構築し、目的の機能を実現するためのプラットフォームの設計と機能確認を行った。2020年度は主にプロトタイプシステムを実装し、ローカル環境において全体的な機能評価を行った。2021年度はヘルスケア機器のデータを暗号化してリアルタイムに登録・更新するためのDNSシステムを実装し、クライアントが効率的にIoTデータを照会可能なシステムを構築した。2022年度は主にユーザのプライバシー強化を考慮し、提案システムに対してヘルスケア機器のデータ暗号化に加え、データ登録、更新、同期、照会などの通信路の暗号化を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、遠隔医療・ヘルスケアシステム等における個人情報、プライバシー及び重要な医療関連データを扱う時のセキュリティの着目し、個人情報漏洩防止とプライバシー保護の対策として、データの暗号化を考慮した遠隔医療・遠隔ヘルスケアシステムを対象に、安全な遠隔監視とデータ共有の仕組みを構築・実現を目的としている。本研究では現在最も広く使われている分散データベースの一つであるDNSを活用して目的のシステムを実現し、この成果は大規模なIoT機器を安全かつ安定に扱う一つの実現方法を学術的に示した。また、実社会においてヘルスケアシステムへのDNSシステムの応用についてその実現可能性を示した。
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