研究課題/領域番号 |
19K20265
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
大岡 睦 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 研究員 (20816152)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ICN / 情報指向ネットワーク技術 / ネットワーク制御 / ネットワーク内キャッシュ / 情報指向ネットワーク / CCN / 経路制御 / キャッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、情報指向ネットワークを活用した高効率なネットワーク実現のために、高品位動画のオンデマンド配信に適した高効率なキャッシュおよび経路の協調制御方式(ネットワークキャッシュエンジニアリング;NCEと呼称)の確立を目的とする。まず、ネットワークトポロジー・輻輳情報・需要分布等の多種多様な情報およびその変動を考慮したキャッシュ戦略と経路制御アルゴリズムを確立する。次に、集中型・分散型・ハイブリッド型の協調方式を研究し、制御の恩恵とオーバーヘッドのトレードオフや高可用性を考慮して最適な方式を確立する。更に、制御端末とルータ間のメッセージング仕様をパケットフォーマットレベルで確立する。
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研究成果の概要 |
本研究は、情報指向ネットワーク技術(ICN)を活用した高効率なネットワーク実現のために、高品位動画のオンデマンド配信に適した高効率なキャッシュおよび経路の協調制御方式の検討を行った。まず、スループット調整等のトランスポート層の処理までを考慮したキャッシュアルゴリズムの提案、及び、高品位動画等のコンテンツキャッシュの取得を効率化する要求方式を提案し、集中制御型のコントローラーを用いてルーター間の協調を実現する方式を実装して実験を行い、提案方式の有効性を確認した。更に、制御端末とルーター間のメッセージング仕様をパケットフォーマットレベルで検討し、標準化を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、高品位動画のビデオオンデマンドサービスの登場や5Gの普及、ニューノーマル時代到来による通信需要やサーバー負荷の大幅な増大が危惧されており、より省資源で高速・低遅延な通信が可能な高効率ネットワークの実現が求められている。こうした通信を効率化するICNの重要性は高く、加えて、ICNの初期設計において想定されていなかった詳細なネットワークの挙動を考慮して更なる通信の効率化を実現する点で、本研究の重要性は高い。また、実際に実装や標準化、遠隔授業通信実験環境での実験等を通じて、提案方式が実環境においても有効であることを実証した点でも意義は大きい。
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