研究課題/領域番号 |
19K20271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
塩田 さやか 東京都立大学, システムデザイン研究科, 助教 (90705039)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 話者認識 / なりすまし検出 / 音声信号処理 / プライバシー保護 / 話者照合 / 生体認証 / 声の生体検知 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は声を使った生体認証技術をより安全に使える技術を考案することにある。近年、スマートスピーカーや音声対話システムなど声のみで操作可能な音声制御デバイスが普及してきている。これらの機器とのやりとりは、天気予報やニュースなど一般的な情報だけでなく、メールや電話、スケジュールなど個人情報も取り扱うことがある。そのため、スピーカ再生によって音声制御デバイスを勝手に操作する「なりすまし攻撃」が重大な問題になってきている。そこで本研究では、スピーカ再生にのみ必ず起こる現象に着目し、スピーカ再生特有の特徴をなりすまし検出として用いることで、収録環境や機器に依存しないなりすまし検出の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はなりすまし検出技術の精度を向上させることで、セキュアな音声対話技術を実現することである。本研究で想定しているなりすまし攻撃はスマートスピーカーなどの声で操作する音声対話システムであり、これらのシステムを使用する際の個人情報を保護するための個人認証に関する研究及び音声情報自体のセキュリティに関する研究を行った。研究の成果として、ステレオチャンネル音声を用いたなりすまし検出に関する発表を国内外の学会で発表し、国際論文として発表したことや、世界的にも新しい音声のプライバシー保護に関する研究に関する論文発表などを行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
声を用いた生体認証技術の研究は盛んに行われており、実用化も期待されている技術である。しかし、生体認証技術はなりすましなどの攻撃に対する頑健性を担保することが実用化の上でも非常に重要であり、研究課題としても非常に難しい問題となっている。さらに音声のプライバシー保護に関する問題も学術的に新しい問題となっており、また今後の実用化においても避けて通れない問題となっている。これらの問題に着手した本研究の成果の学術的及び社会的意義は非常に高いといえる。
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