研究課題/領域番号 |
19K20273
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 九州工業大学 (2021-2023) 東京電機大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
廣瀬 幸 九州工業大学, 大学院工学研究院, 准教授 (80804541)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 物理層セキュリティ / 電波伝搬 / 秘密鍵生成 / 無線LAN / 認証方式 / 物理層認証 |
研究開始時の研究の概要 |
無線LANおよびBluetoothにおける通信方式に着目し電波伝搬および伝送特性を利用した秘密鍵生成方法および物理層認証方式を開発する.まず,シミュレーション評価し,提案方式を実装したFPGAを用いて実測評価する.さらに商用デバイスに提案方式を実装し複数ユーザの環境を作り,実環境にて提案方式の信頼性および安全性の検証を行う.
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研究成果の概要 |
秘密鍵暗号方式で利用される秘密鍵生成方法の開発において、伝送帯域幅、変調方式、送受信アンテナ数を考慮した実装が容易な鍵生成方法を理論的に検討し実験的に評価した。統計的アプローチにより様々な通信環境を想定することが可能となり、シミュレーションによる評価では、電波伝搬環境および伝送パラメータ(例えば、帯域幅や変調方式、アンテナ数)を変化させながら共有秘密鍵を計算し、その有効性を検証した。また変調方式の高度化や送受信アンテナの数を増やすことにより鍵生成の精度が向上することを確認した。そしてFPGAに開発した暗号方式を実装した通信機を用いて、複数環境で実験的に評価し理論と比較検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無線LANやBluetoothは市場が拡大し通信技術が発展しており、それとともに通信の安全性への要求が重要となる。物理層では通信の信頼性が重要であり安全性については余り議論されてこなかったが、本研究の成果により、秘密鍵生成方法に関する新しい視点が提供され、通信技術をセキュリティへ応用することで新たな安全性を確保の実用化に向けた重要な基盤が築かれました。
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