研究課題/領域番号 |
19K20311
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 富山大学 (2023) 国立研究開発法人理化学研究所 (2019-2022) |
研究代表者 |
池田 純起 富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (30754353)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 安静時脳活動 / 個人差 / 人間関係 / 推定 / 予測 / 認知機能 / 精神状態 / ウェアラブルデバイス / 日常生活 / モニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日常生活における人間の行動を歩行、安静、認知作業の三つに分類し、装着や取扱に専門知識の不要な簡易ウェアラブル装置で計測した行動データから人間の生理機能の変化を推定できるか検証する。行動データから生理機能の変化を推定するため、機械学習を用いて推定モデルを構築し、推定モデルの精度を検証する。日常生活における行動から自分の生理機能の変化を推定することが可能となれば、日常生活の中で認知機能の低下や精神的不調の予防・早期発見が実現できるようになると考えられる。
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研究実績の概要 |
以下が本研究の目的であった: 目的1)時間と空間の両方を考慮した安静時脳活動の特徴抽出法の確立、および、その特徴抽出法の有効性に関する検討 目的2)実生活における安静時脳活動の利用法について検討するため、安静時脳活動を用いた人間関係の評価法の確立、および、瞑想が認知機能や精神状態に与 える効果を安静時脳活動から評価する方法の検証
目的1はすでに達成しているため、最終年度では、残す目的2の達成に向けて研究を進めてきた。まず、人間関係の評価研究については、昨年度から投稿中であった論文が採択され、計画を無事に完遂することができた。次に、瞑想研究については、研究代表者の異動や、前述の論文の査読対応で研究を行う時間が取れず、結果として、昨年度報告した内容から進捗が無いまま、研究期間が満了した。 研究期間全体を通じての研究成果について説明する。研究計画初期の段階で予定していた研究内容とは異なるものとなったが、計画変更後に新たに定めた目的1と2は概ね達成することができた。まず、目的1については、時間と空間の両方を考慮した特徴抽出法を確立し、安静時脳活動の公開データを用いて本手法の有効性について検証を行った。検証の方法として、本手法と従来手法のそれぞれで求められた脳活動特徴量を用いて、認知機能や精神状態の個人差を推定する解析を行った。その結果、本手法が、従来手法よりも優れた推定精度を示すことが分かった。この結果を国際学会や国際誌にて発表した。次に目的2については、安静時脳活動を用いた人間関係の評価法を作成し、本手法の有効性を検証した。具体的には、会話から得られる満足度を人間関係として定義し、その満足度を安静時脳活動から予測できることを明らかにした。この結果を国内学会や国際誌にて発表した。
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