研究課題/領域番号 |
19K20346
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
宮川 みなみ 信州大学, 学術研究院工学系, 助教 (40793964)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 進化計算 / 制約付き多目的最適化 / 制約許容量 / 多目的最適化 / 制約付き最適化 / 制約取扱い |
研究開始時の研究の概要 |
進化計算による制約付き多目的最適化において,制約違反解の評価指標として制約違反量が用いられてきた.制約違反量は,制約条件をどれだけ超えているかを定量的に表し,制約条件を満たす場合,制約違反量は零になる.本研究では,制約条件を満たす場合に,制約条件までの余裕を制約許容量として定量的に表し,評価指標として新たに導入する.制約条件に対して解をより精緻に評価可能にし,解探索を効率化する方法論を構築する.
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研究成果の概要 |
制約付き多目的最適化問題の進化計算による解法において,探索中の解集団からより多くの情報を引き出して利用することによって解探索性能を高めるため,本研究では制約条件を充足した場合の制約を違反するまでの余裕を新たに制約許容量として評価し活用する方法について検討した.ここでは制約の境界に最適解が存在する問題に注目し,探索中の解集団から各制約の違反量と許容量とのバランスを考慮し制約境界に子(解)を生成しやすくするための交配解ペアの選択法を提案してその有効性を検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの進化計算では,解探索中に生成された制約違反解は最終的に解として認められないため,制約充足解よりも解探索に用いられにくい.しかし,現実世界の多目的最適化問題では制約条件が多数設定されることが多く,また,制約境界に近づくほど目的が最適化される傾向があるため,解探索中には多数の制約違反解が生成される.そのため,制約違反解の活用による解探索の効率化は実応用に向けて重要な検討である.また,本研究で提案する制約許容量は制約違反解の活用手段をさらに増やすことが期待される.
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