研究課題/領域番号 |
19K20385
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 関西国際大学 (2021-2022) 大阪大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
富田 瑛智 関西国際大学, 心理学部, 講師 (90724295)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 単純接触効果 / 飽きやすさ傾向 / 過度な接触 / 努力の最小化 / 実験心理学 / 個人特性 / 飽き / 好意度 / 反復接触 / 生理指標 / オンライン実験 / 整理指標 / 選好形成 / 瞳孔 / 個人差 / 退屈感 / 好ましさ / 興味 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は飽きの発生と解消に関わる要因を検討する。特に,飽きの解消に焦点を当て,反復提示によって生じる飽きの時間変化について検討するものである.研究では,時間経過などを操作し,飽きを測定する主観評価,行動指標及び生理反応を取得し、発生および解消の過程を検討する.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,心的な飽きの発生と解消に関わる要因を様々な側面から検討することであった。本研究では,飽きの要因を個人特性,環境,接触対象に分けて検討した.繰り返し提示場面では,飽きによって生じるネガティブな評価は接触対象には生じず,環境へ帰属される可能性が示された.また,個人特性に関連する飽きは,参加者の接触対象を見ないという行動に表れることが示された.一方で,飽きが生じても見続ける方略をとった場合,接触対象に飽きによるネガティブな効果は帰属されないため,これまでの研究で示されていた,過度の接触による飽きについては,発生そのものを再度慎重に議論する必要が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
飽きの発生と解消について,繰り返し提示場面において少なくとも主観と行動の側面を明らかにできたことは,学術的意義が非常に高いと考えられる.人間を対象とした様々な実験場面において,飽きの影響を考慮したデータ取得に有効に働くことが示唆される. また,社会的意義として,本研究の結果を応用することで,飽きの発生しやすい繰り返し場面での作業事故の低減に有効な示唆を示すことができると考えられる.
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