研究課題/領域番号 |
19K20389
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 広島商船高等専門学校 |
研究代表者 |
大高 洸輝 広島商船高等専門学校, その他部局等, 講師 (80735655)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 速度可視化 / 運動鮮鋭化現象 / 錯視 / スポーツ用具 / 色知覚 / 運動鮮鋭化 / 視覚実験 / 空間フィルタリング / 視覚シミュレーション / 視覚のインパルス応答 / 周波数領域 / 離散的な運動刺激 / 周波数応答 / 運動速度 / 可視化 / 周波数特性 |
研究開始時の研究の概要 |
近年プロスポーツでは、選手の身体能力に関するデータを計測するなど、定量的に能力を把握し、向上を図ることが行われている。一方で、学校の部活動では、プロスポーツのように専用の計測機器などを導入することは困難であり、指導者の感覚に頼っている場合が多い。 また、スポーツでは、種々の運動速度を可視化することが選手の能力を把握するのに有効であると考えられる。 本研究では、特別な計測機器が不要であり、その場で対象の速度が目に見えるステッカーを開発する。このステッカーによって、部活指導者は、容易に選手の身体能力をその場で把握できる。
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研究成果の概要 |
本研究では,対象の運動速度とヒトの視覚によって知覚される像との関係について調べた.静止画像に対する空間的なフィルタリング処理によって,対象物体の運動時の見え方を予測する視覚シミュレータを構築した.また,対象の移動速度と色知覚の傾向を調べる実験を行った.結果として,運動時に明瞭な像として知覚される模様には,静止時においては縞模様があること,縞模様は速度が上昇すると間隔が広くなり,より顕著になること,赤系の色は運動時でも認識されやすい可能性があることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のプロスポーツでは選手のパフォーマンスを映像解析等で定量化することが一般的だが,学校やクラブの活動レベルではそうした設備が導入できないことが多い.そこで本研究では,速度によっては運動物体を鮮明に知覚するという錯視現象を利用し,スポーツ指導者が選手の身体能力をその場で簡易に把握するツールの開発を目指した.本研究では,動いている対象の見え方に関する知見が得られた.これは,当初の目的であった学校の部活動指導の助けとなるツール開発へとつながるものである.
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