研究課題/領域番号 |
19K20411
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 兵庫県立福祉のまちづくり研究所 |
研究代表者 |
中村 豪 兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 研究員 (50707403)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 視線計測 / 眼球運動 / 高次脳機能評価 / 定量評価 / モーションキャプチャ / 感覚統合能力 / リーチング運動 |
研究開始時の研究の概要 |
感覚統合能力(視覚,聴覚,触覚などの感覚を適切に脳内で処理する能力)を定量的に評価可能なシステムを提案する.人の運動パフォーマンスを向上させるには,視覚,聴覚,触覚などの多くの感覚を適切に脳内で処理し,運動へと繋げることが非常に重要である.例えば,バランス能力においても単に下肢の筋力を鍛えたら良いのではなく,視覚情報や足部の触覚情報を適切に処理できているかを評価し,訓練する必要がある.そこで,本研究では,感覚統合能力を評価可能なシステムを実現する.提案するシステムでは,眼球運動や四肢運動をマーカレスで容易な測定を可能にする.そして,感覚情報と四肢運動や眼球運動の関係性を明らかにしていく.
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研究成果の概要 |
本研究では,眼球運動を定量評価するためのシステムを開発した.開発したシステムでは,注視対象を様々な位置へ出現させることや様々な速度で注視対象を移動させることができ,注視が苦手な位置などを定量的に評価可能である.また,四肢運動計測システムを開発し,眼球運動と四肢運動の双方の観点から評価可能なシステムを実現した.さらに,音声や振動子を用いた触覚(振動)などの情報を提示しながら,四肢運動を評価可能なシステムを開発した.開発したシステムでは,被験者が足踏みなどのタスクを行っている際に,音声や触覚(振動)情報を提示し,高齢者と若年者における反応時間の違いなどを定量的に評価できる可能性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人は,視覚,聴覚,嗅覚などの様々な感覚情報を用いて行動(運動)し,日常生活動作を行っている.そのため,リハビリ訓練によって,社会復帰するためには,単に腕や脚の筋力を向上させるだけではなく,様々な感覚を統合する能力や協調動作を習得していくことが求められ,患者の身体能力の評価が必要不可欠である.そのため,眼球運動,四肢運動,感覚情報(視覚,聴覚,触覚など)を容易に評価できる新たな評価システムが期待されている.本研究成果の評価システムによって,患者の身体状態をより詳細に把握することができるようになり,より効率的なリハビリ訓練に繋げられると考えられる.
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