研究課題/領域番号 |
19K20436
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
久保 篤史 静岡大学, 理学部, 講師 (90803958)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 二酸化炭素 / 沿岸海域 / 海洋学 / 陸水学 / 有機物 / アルカリ度 / pH / 酸性化 / 浜名湖 / 栄養塩 / 炭素循環 / 下水 / 都市化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、流域の下水道整備が大きく進行している浜名湖において、現場観測データと過去の公共用水域データ(1995年~)を用いて、①二酸化炭素収支の長期変動、②pH・炭酸カルシウム飽和度の長期変動を明らかにする。さらに、『下水処理水の変化量』・『大気と湖面の二酸化炭素交換量』・『有機物分解実験による二酸化炭素生成量』の解析結果から、③各プロセスによる二酸化炭素収支・酸性化への寄与を定量的に評価する。
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研究成果の概要 |
全炭酸濃度とアルカリ度の毎月観測から浜名湖における二酸化炭素分圧の時空間変動を調査した。その結果、浜名湖では二酸化炭素分圧が29 to 1476 マイクロatmの範囲で変動いており、大部分で大気の二酸化炭素分圧に対して未飽和であった。これは、活発な生物活動が有機物分解の効果を上回っているためだと考えられた。 また、公共用水域データ(pHと塩分)と本研究で得られたアルカリ度と塩分の相関式から二酸化炭素分圧の長期変動推定を行った。その結果、二酸化炭素分圧は1995~2019年の間で有意な増減傾向は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、都市沿岸海域における二酸化炭素収支推定を行った。また、その結果から得られた塩分とアルカリ度の直線回帰式より、過去のデータが多くある塩分とpHから過去の二酸化炭素収支推定を行った。この手法を公共用水域調査が行われている日本沿岸海域に拡張することで、国内の二酸化炭素収支の時系列変化を明らかにすることが可能となる。
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