研究課題/領域番号 |
19K20460
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 里子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (40723804)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 受動的音響観察 / 音響観測 / モニタリング / スナメリ / イルカ / 水中生物音響 / アセスメント / 環境影響評価 / 小型鯨類 / 海棲哺乳類 / 音響リモートセンシング / 海生哺乳類 / 船舶騒音 |
研究開始時の研究の概要 |
沿岸性小型鯨類の定点音響観測における解析を迅速化し、生態解明や環境影響評価を駆動させるシステムの構築を目指す。具体的に下記の4項目に取り組む。 1)伊勢湾・三河湾のスナメリ個体群を対象とし、定点音響観測調査を実施する。 2)解析アルゴリズムを開発するとともに、モデルケースとして示す上で必要な生態情報(定量的な来遊状況など)を取得する。 3)開発したプログラムを、音環境の異なる他海域に適用し、アルゴリズムを改良して、汎用性の高い手法の確立を目指す。 4)全ての海域で取得した生態情報をまとめ、来遊に影響を与える環境要因を特定し、異なる環境に生息するスナメリの生態を解明し、環境影響を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、沿岸性小型鯨類の定点音響観測における解析を迅速化し、生態解明や環境影響評価を駆動させるシステムの構築を目指した。伊勢湾・三河湾のスナメリ個体群を対象とし、定点音響観測調査を実施し、解析アルゴリズムを開発するとともに、モデルケースとして示す上で必要な生態情報(来遊状況、船舶応答)を取得した。開発したプログラムを、マレーシアや日本近海の音環境の異なる他海域に適用し、生態解明に寄与した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究開発した小型鯨類の定点音響観測用の解析アルゴリズムは、汎用性が高く、小型鯨類の発するエコーロケーション音を効率的に抽出できるため、生態解明や環境影響評価の促進に大きく貢献したと考えている。音響データには、スナメリやシナウスイロイルカなどのアジア沿岸に固有の小型鯨類の鳴音が多数含まれており、生態解明に寄与することができた。具体的には、彼らの季節的な分布・来遊変化、船舶による鳴音変化などを明らかにした。他大学の研究者や水族館などと連携し、調査を実施するとともに、アウトリーチに努め、TV、Webサイト、講演会、ワークショップ、博物館や水族館における展示などにより積極的に成果を発信をした。
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