研究課題/領域番号 |
19K20498
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64050:循環型社会システム関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
西嶋 大輔 福島大学, 共生システム理工学類, 講師 (00827959)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | サーキュラー・エコノミー / 製品の長寿命化 / 耐久消費財 / 買い換え行動 / 環境影響評価 / 循環経済 / 製品寿命 / 買い替え行動 / 長期使用 / 買い替え選択 / 長寿命化 |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な社会の概念の一つとして注目されている「循環経済(Circular Economy)」の進展による環境への影響を、生産者・消費者・環境の横断的な関係を加味したうえで定量的に明らかにする。具体的には、「物理的耐久性」と「修理可能性」の向上に着目し、動的離散選択モデルと産業連関分析の価格モデルを用いて、それらの向上が消費者の買い替え選択への影響を通じてもたらす環境への影響を、循環経済の進展に伴う生産構造の変化に付随する製品価格変化も考慮して明らかにする。複数のシナリオについて結果を示し、「製品の長寿命化」の施策の進展度に応じた環境負荷の削減ポテンシャルを示す。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、主にサーキュラー・エコノミーでの製品の長期使用促進に向けた政策を主眼として、製品寿命に関わる政策の環境に与える影響について、その政策が消費者の買い換え行動や製品寿命、および製品のストックフローに与える影響を考慮したうえで評価するモデルの構築を行った。家電製品を対象として、「長期使用促進の政策実施に伴う消費者が製品寿命に対して抱く期待(期待寿命)の向上」の政策に関して構築したモデルを適用し、政策実施による買い替え行動の変化を通じた製品寿命への影響、およびそれに伴う製品の生産台数や温室効果ガス排出への影響について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの関連する研究では、政策の実施と製品寿命への影響は別々にシナリオが設定されて分析されていた。それに対し本研究では、政策の実施とそれによる製品寿命への影響が連動するような環境政策の評価モデルを発展させており、この点で学術的意義は高いと考える。またこうしたモデルの発展によって、製品寿命に関わる政策が環境に与える影響をより政策に直結する形で評価でき、効果的な政策を議論する上で有益な情報を提供できるという点で社会的意義も大きいと考える。
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