研究課題/領域番号 |
19K20533
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
ZI YANYIN 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 助教 (40807707)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 人事管理 / 労働関係 / 南アフリカ / アジア・アフリカ関係 / 信頼関係 / 労働組合 / 人材育成 / 雇用 / アジア企業 / アジア系企業 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバルビジネスを展開する上で最初の課題となるのは、難しい「専門技術や経営」ではなく、事業の成功や発展に欠かせない「人材確保」と言われている。アフリカは日本にとって、地理的にも文化的にも遠い地域であるため、現地の人事管理は容易ではなく、特に高い離職率が多くの投資者を戸惑わせる課題となっている。本研究では、南アフリカに進出したアジア系企業における人事管理体制と人材育成の過程を明らかにすることを通して、アジア企業のアフリカにおける長期雇用のあり方を検討し、人事管理を支援するための提言を行うことを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、南アフリカに進出したアジア系企業における人事管理体制と人材育成の過程を分析することで、アジア系企業のアフリカにおける長期雇用のあり方を検討し、特に以下の3点について明らかにした:1. 南アフリカに進出したアジア系企業の管理体制を明らかにし、派遣されたアジア人駐在員が現地労働者をマネジメントする過程を論じた。2. 派遣されたアジア人駐在員が現地労働者と信頼関係を築いて育成する試行錯誤の過程を明らかにし、両者の関係を妨害する要因を論じた。3. アジア系企業全体の南アフリカ進出の動向や、企業と現地組合の交渉の過程を明らかにし、それらの労働関係や長期雇用への影響について論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.アフリカ・アジアにおけるビジネス関係の研究は、ローエンド消費財産業に集中している傾向があり、ハイテク産業における人事管理の現状についての議論が十分でない。本研究を通じて、南アフリカに進出したアジア系企業における人事管理体制と人材育成の過程を明らかにすることで、アジア・アフリカにおけるビジネス関係をより立体的に論じることができた。 2.現在隆盛している外国直接投資と労働者権利の論争は労働集団の競争力や労働力の質よりも労働者個人の権利を優先することに基づいている。本研究を通じて、アジアと南アフリカの労働体制を比較し、こうした労働者の権利と労働力の質に関する議論をより精緻化・拡張することができた。
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