研究課題/領域番号 |
19K20571
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
日原 勝也 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (70526673)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | リスク・シェアリング / 契約理論 / ゲーム理論 / シェアリング・エコノミー / 観光地域振興 / リスクシェアリング / シェアリングエコノミー / リスク・シェアリング・メカニズム / リスクシェアリングメカニズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、観光振興の主体、空港及び航空会社の3者の間(多業種・多者間)の関係の最適なリスクシェアリングの内容の解明にある。研究者が、既に成果を上げている、空港と航空会社の間でなされたリスクシェアリングのメカニズム・契約に関する分析を基に、DMO等の観光振興主体を空港、航空会社に加えた3者間の関係に分析を拡張し、リスクシェアリング・インセンティブ設計の点から、最適な契約の構造につき、観光交通経済、契約理論、ゲーム理論、プリンシパル・エージェント理論等から学術的な知見を得ることを目指すものである。
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研究成果の概要 |
観光振興の主体、空港、航空会社等の多業種・多数者間の最適なリスク・シェアリング(RS)メカニズムの解明を目的とし、契約理論等の枠組みによりRS契約に関する分析を行った。また、Airbnb等のプラットフォーマー(PF)が利用者と供給企業をつなぐ取引が、宿泊等の分野でシェアリング・エコノミー(SE)として拡大しており、そこでの最適なRSメカニズムの分析も実施した。COVID-19の世界的流行により、甚大な需要減少がもたらされ、巨大な需要リスクの適切なコントロールに向け、観光需要の特性分析を進めつつ、制限措置の需要への影響の研究を行い、更に気候危機における関係国間の最適なRSについても分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
観光分野は、為替等による需要変動が大きく、地震、マクロ経済ショック、気候危機、パンデミックなど多くの巨大リスクに非常に脆弱で、需要リスクの適切なコントロールが観光立国を実現するため非常に重要。また、Airbnbなどプラットフォーマー(PF)による取引の浸透、SNS上の口コミ等の影響など技術革新の影響も大きい。本研究は、契約理論等に基づき、観光分野における最適なリスク・シェアリング(RS)・メカニズムの分析を、PF取引構造も踏まえて実施し、最適な線形RS分析の内容など理論的な知見を得た。そこで得られた適切なリスク分担の仕組みは、空港民営化契約に需要リスク分担条項が具現化するなど実務的にも貢献。
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