研究課題/領域番号 |
19K20632
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 桃山学院大学 (2020-2022) 駿河台大学 (2019) |
研究代表者 |
水沼 友宏 桃山学院大学, 経営学部, 講師 (20822688)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | マイノリティ / LGBTQ / 聴覚障害者 / 実態調査 / 所蔵調査 / インタビュー調査 / 図書館 / 障害者 / 公共図書館 / 性的マイノリティ / 学校図書館 / マイノリティサービス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,日本の公共図書館でどのようなマイノリティ向けサービスがどのように提供されているのかを明らかにした上で,その提供実態に影響を与える要因を解明することを目的とする。サービスの提供実態を明らかにするに当たっては,文献調査,図書館の公式Webページの調査,所蔵調査等を実施する。提供実態に影響を及ぼす要因の解明に当たっては,自治体や図書館に関する要素を取り上げ,いずれの要素が影響を持つかを調査する。
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研究成果の概要 |
本研究では,公共図書館におけるマイノリティ向けサービスの提供実態を明らかにする一環として,(1)日米の図書館が公開するYouTube動画の調査, (2)性的マイノリティ(LGBTQ)に関する所蔵調査とインタビュー調査,の2つを行った。(1)の結果,聴覚障害者や非日本語話者向けの動画など,いくつかのマイノリティサービスが提供されていること,それらの動画は視聴回数が多いことが明らかになった。(2)の結果,所蔵されやすい書籍の傾向が明らかになるとともに,図書館の新しさや自治体の政策,職員の意識,図書館の立地などがサービスの提供に影響を与えていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公共図書館で障害者,言語的・民族的マイノリティ,性的マイノリティ(LGBTQ)といったマイノリティ向けサービスを提供することの重要性はたびたび指摘されてきた。このようななか本研究は,新しいメディアであるYouTubeを用いたマイノリティ向けサービスの提供実態や,性的マイノリティ(LGBTQ)向けサービスの実態とそれに影響を与える要因を明らかにした。本研究で明らかにした実態や先進事例は,図書館におけるマイノリティサービスの改善に資する可能性がある。また,導入を阻害・促進する要因を図書館や自治体が取り除いたり,導入したりすることでサービスの向上が見込まれる。
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