研究課題/領域番号 |
19K20648
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
石下 洋平 自治医科大学, 医学部, 講師 (30835632)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 聴覚情報処理 / 皮質脳波 / 言語機能 / 高周波脳律動 / カクテルパーティー効果 / 電気刺激 / 頭蓋内電極 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトは常に膨大な量の聴覚情報にさらされながら生活しているが、無意識のうちにその中から重要な情報のみを効率的に取捨選択し、適切に応答することができる。しかし、その機序は未だに明らかではない。ヒト脳機能の中でも、最も複雑な機能のひとつである言語機能を解明するためには、その重要な神経基盤である聴覚情報処理の仕組みを理解することが必須であると考えられる。 申請者はこれまでに、純音を用いた聴覚課題を課しながら計測したヒト頭蓋内脳波データの解析を行い、その成果を報告してきた。本研究では、より高次で複雑な、言語刺激を用いた聴覚課題を課すことで、聴覚情報処理機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
膨大な聴覚情報を効率よく処理するため、低次聴覚野から伝達された聴覚情報に対して、高次聴覚野で意味付けがされた上で、再度低次聴覚野にfeedbackする機構が働いていると考えられている。本研究では、カクテルパーティー効果を再現する聴覚課題を課しながら、頭蓋内電極留置術を行った被験者において皮質脳波を測定し、得られたデータの解析を行うことで、聴覚におけるtop-down機構の解明を目指した。しかし、高次聴覚野が前頭葉に局在していると予測しデータの解析を行ったが、その局在を明らかにするには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語によるコミュニケーションは社会生活上必須の能力である。脳神経外科学の観点からは手術における言語機能の温存は極めて重要であり、その解明は長年の脳機能研究の目標である。聴覚情報処理は、言語機能における重要な神経基盤のひとつであるが、未だにその全容は解明されていない。聴覚情報処理機構の解明は、言語機能の仕組みの解明につながる可能性が高く、その学術的意義は高い。
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