研究課題/領域番号 |
19K20680
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
高橋 匠 東海大学, 医学部, 奨励研究員 (80783654)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞シート / 再生医療 / 変形性膝関節症 / 多指症 / 関節軟骨 / 細胞表面マーカー / 軟骨細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症を対象とした根治的治療法を目指し、多指症由来軟骨細胞シートの開発をおこなっている。多指症手術時の廃棄組織より収集した軟骨細胞は、増殖性に優れている一方、継代培養時に軟骨再生治療効果が落ちていくことやドナーに応じて軟骨再生治療効果が変動することが明らかとなっている。本研究では、より高い再生治療効果が期待できる細胞シートを安定的に供給するため、細胞表面マーカーを用いて軟骨再生治療効果の高い細胞集団の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、多指症由来軟骨組織より作製した細胞シート(PDシート)の有効性向上を目指し、細胞表面マーカーを用いた軟骨再生治療効果の高い細胞集団の同定を目的とした。細胞表面マーカーの網羅的解析により有効性と相関のあるマーカーを絞り込み、バリデーション試験によりマーカー候補を絞り込んだ。マーカー候補を用いて多指症由来軟骨細胞のセルソートと特性解析を行い、セルソート後の細胞よりPDシートの作製を試みた。シート化後に差は認めなかったが、セルソート直後の細胞では軟骨特性において差を認めた。よって、本研究ではPDシートの有効性評価指標として用いることが可能なマーカーの同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症を対象とした根治的治療法を目指し、多指症由来軟骨細胞シートの開発を行っている。多指症由来軟骨細胞は、増殖性に優れている一方、継代培養時に軟骨再生治療効果が低下することやドナーに応じて軟骨再生治療効果が異なることが明らかとなっている。本研究では、PDシートの有効性評価指標として用いることが可能な細胞表面マーカーを同定した。高い再生治療効果が期待できる細胞シートを安定的に供給するための有効性評価指標として今後使用されることが期待される。
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