研究課題/領域番号 |
19K20689
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 一般財団法人電力中央研究所 |
研究代表者 |
齋藤 淳史 一般財団法人電力中央研究所, サステナブルシステム研究本部, 主任研究員 (30714539)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マイクロ磁気刺激 / 脳・神経 / 細胞・組織 / 8の字コイル / リアルタイムイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤療法のみでは回復が期待できない重篤な脳・神経疾患に対して,磁気刺激を利用した治療法の有効性が示されている。しかし,経頭蓋磁気刺激(TMS)法に代表される既存の磁気刺激法においてはサブミリオーダーでの局所刺激や脳深部領域の直接刺激が困難な現状にある。 本研究では,脳深部の局所的な領域を磁気的に刺激できるマイクロ磁気刺激法の確立に向け,様々なコイル形状での刺激空間分布を定量的に比較可能な新規評価手法を開発する。また,開発した評価手法を用いて局所刺激性能の向上に向けた8の字型マイクロコイルの有効性を検証するとともに,脳深部神経組織における磁気刺激効果を動物実験により明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、脳深部の微小な領域を磁気的に刺激できるマイクロ磁気刺激法と呼ばれる新しい医療技術の確立を目指し、刺激領域の更なる局所化を可能とするマイクロ8の字コイルを設計・製作し、細胞実験、動物実験による刺激性能の評価を実施した。各実験の結果より、新たに製作したマイクロ8の字コイルの有効性を確認することができ、マイクロ磁気刺激法の性能向上に資する科学的知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、マイクロ磁気刺激法による刺激領域の更なる局所化を実現するため、未だ十分な検討がなされていない8の字型の形状を有するマイクロ8の字コイルを製作し、その有効性を示したことに学術的意義がある。また、今後もマイクロ磁気刺激法の有効性や安全性に関する科学的な根拠を蓄積していくことで、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)法や脳深部刺激(DBS)法の課題を克服できる新しい脳・神経刺激技術への発展が期待できる。
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